角川映画主題歌集
従来の日本映画のワクを超えんと連打された大作路線、そしてアイドル映画路線。ここには角川映画が送り出してきた、その「大きくわけてふたつ」を中心に、強く印象に残る主題歌たちが18曲、収められている。収録内容も音質も、過去最高のものと言えるだろう。
そのスケールの大きな世界に、思わず正座して聴いてしまいそうになる大作路線では、なんといっても『復活の日』の主題歌「You are Love」が素晴らしい。映画本編同様に、もはや日本映画の主題歌とは思えない、究極のスケール感を持っている。これまでにもこの曲は、ジャニス・イアンの日本向けベストに収められるなどしてCD化されてきたが、今回、ここに来てようやく収められるべきところに収められたのかな、という印象を受けた。
アイドル映画路線の主題歌では、まだあまりうまくはないものの、懸命に歌っている薬師丸ひろ子や原田知世の、とっくに聴き慣れたはずの初々しい歌声に、グッとくるものがあった。ただひとつだけ、渡辺典子が歌った角川映画の主題歌から1曲、ということであれば、たとえば「火の鳥」だとか「いつか誰かが…」だとか、もっといい曲があったんじゃないか、とは思った。
ちなみにジャケットのポスター群のうち、『幻魔大戦』のものは、公開当時、前売券に特典としてついてきたもので、もらったあと部屋に貼っていたことなど思い出して、うれしいような照れくさいような不思議な気分に、しばらくの間ひたっていたオレであった……。
金剛九尾
やっぱり淡白な印象で物足りなさを感じました。
初めて聴いて展開が先に判る曲が多い点は何とかしてもらいたいですね。
瞬火の歌も良くはなってるけど、ソロパートの歌は減らす方向が良いのでは。
ギターの音が前に出てるミックスは評価出来ます。
相変わらずマイナーメロを伸び伸び歌う黒猫は素晴らしい。これはもっと評価されてもいい。
ただ、カラオケ並みにリヴァーブをかけるのは嫌みに聴こえます。
もっと「演奏にダイレクトな荒々しさ」と曲作りにひと捻り欲しいです。
DS電撃文庫 いぬかみっ!(初回限定版)
私はこの「いぬかみっ!」をアニメ情報雑誌で知り、原作の小説を買って、アニメを見て、
そしてついにゲームを手に入れました
とてもよかったのですがゲームに入っている話の数が少なかったと思い星4にしました
関係ないの話かもしれませんが私は映画がとても楽しみです
いぬかみっ!THE MOVIE ~特命霊的捜査官 仮名史郎っ!~ [DVD]
映画化と程遠いと思われていたハイテンション・ギャグ作品のまさかの劇場版です。
あらゆる所に笑い所があり、最後まで爆笑させられました。パロディネタも沢山ある上に、啓太のぞうさんもパワーアップ!本編は25分しかないので、ネタバレ防止のためにあまり多くを語れないのが残念です。とりあえず裸王と仮名さんに御期待ください(笑)
そして特典CDには、仮名さんの劇中歌と友情物語(みんなver)のそれぞれフルver、堀江由衣の歌うイメージソング『Pandora』、劇場版で流れた新録BGM7曲が収録されており、満足の1枚になってます。
オーディオコメンタリーがあったら尚嬉しかったのですが、それでも十分楽しませていただきました。オススメの一本です。かなり濃ゆい25分を是非お楽しみ下さい。
犬神家の一族 通常版 [DVD]
本編の映像に関しては、まあ、こんなもんかなと。
個人的には、LD版の方が発色も良いし高画質だとは思うけど、クリア過ぎて、作品世界の空気感とはちぐはぐな印象を与えてしまうのに対し、こちらの方は、世界感に相応の色調、画質だと思います。
こういった問題は、リスナーの使用するモニターやハード、それから個人の好み等で違うものなので、一概には言えないものです。
特典ディスクに関して。
印象としては、ほぼ全編、リメイク版の宣材集という感じで残念でした。
検証!にしてみてもオリジナル版に関して、もっと突っ込んだものが聞きたかった。
そもそも、角川春樹のインタビューが無いのは片手落ちでしょう。
そもそも彼の存在無くしては、犬神家の一族は語れないはず。というか、この映画そのものが存在しないはず。
何故、数ある横溝作品の中から犬神家の一族を選んだのか?
何故、市川崑監督だったのか?
何故、音楽に大野雄二を起用したのか?
おそらく、この映画に対する角川春樹自身の思い入れは誰より強いはず。
彼から語られるべき事は、山のようにあるはずなのに、この特典ディスクには見事なくらい、彼の存在は語られない。
一瀬隆重のインタビューなんかいらないよ。
コレクターズエディションと言うんだったら、いろいろな大人の事情をクリアにして、角川春樹を登場させて欲しかった。
なにせ、角川春樹事務所第一回作品なのだから。