AV時代―村西とおるとその時代 (幻冬舎アウトロー文庫)
八十年代中盤の頃だったでしょうか。
お昼のワイドショーで、
やたらとAV関係の話題が取りざたされていた時期がありました。
その頃、小学生だった私は
何故、お昼の番組でこんな話題が取り上げられるのか、
そしてその話題が出てくるときに必ず出てくる
男性が誰なのかまったく判らなかったのですが……。
この本を読んで、一気に謎が解けました。
裏本からAV業界への転身し、
AVという裏の世界を「表」へと引き上げた怪人を、
冷静な瞳が的確に捉え続けたノンフィクション。
その時代に生きていなくても
八十年代の熱気と狂気が
ひりひりするほどリアルに感じられる、
テンポとスピードのある文章は凄まじいです。
「裏本時代」と連続して読まれることを
強くオススメしたいです。
AV黄金時代 5000人抱いた伝説男優の告白 (文庫ぎんが堂)
もちろん体験人数ではない。
心象風景とか、やって来たこととか…。
余談で恐縮ながら筆者(私)は著者(太賀麻郎)より四歳若いんで大丈夫…とか思ってたら甘かった。
私も薄すぎるんだが、当時、アダルティー業界と無縁ではなかった事を今思い出した。
というのも…当時、古本屋修行をコック修行の合間にしていて、オイラの古本のF師匠が地元の古本業界の当時のリーダー的存在で、その時に仕入れて来た下火になったビニール本(ギャラでもあった)に値段を付けてたら、大阪のビニ本の相場がオイラの付けた相場になって苦笑ってしまった事を思い出した。
話はそれたが、かなり共感出来た部分があった。
私も現役のコック当時、親の七光に苦しんだ時期があり、著者も
『父親が見せたり与えられた世界を自分の考えで考えて、開拓して行った』
という感じがして、生い立ちや立場や土俵は違うものの共鳴する部分が余りにも多かった。
著者は結果そうなっただけで、身体を合わせた数の多い少ないではない。
一度セックスしただけで、大半の男女は理解出来るか?。
答えはイエスでもあるしノーでもある。
逆に何度も長い間愛し合って来た恋人や夫婦同士にも同じ事が言えるだろう。
AV業界といいながら、一般に当てはめる事も可能なエピソードの数々。
誰かをわかろうなんて思ってはいけない。
だって、なにがあってもその憧れの人にはなれないけれど、その人から与えられた事を自分なりに吸収して解釈すればいいだけ…。
私にとっての太賀麻郎は、それまでは『テクニック導師』だった。
だが、この本を読んで、よりひとりの身近な人間だと感じる新鮮さや発見があって、読後感は想像以上に爽やかに思えた。
悪魔のような女 [DVD]
作品自体はちゃちなギャングドラマだが、後半2時間の村西監督と素人の女の子とのセックス描写は見応えがある。監督と女の子が密室の中で2人きりで撮影する。出演する女の子は全部で3人(40分ずつ)で、最初の女の子とは楽屋控え室とモニター室で合体、2番目の女の子は絶叫しっぱなし、3番目の女の子は一見普通の女の子なのにそのいきっぷりの良さのギャップがいい。なお、この作品に出演していた原ひろみちゃんと柳町小百合ちゃんは「犯されまくった令嬢制服3」で監督とセックスしてますし、朝吹ケイトさんも「令嬢制服 犯されて放心」で監督にやられちゃってます。
村西とおるのコワ〜いAV撮影現場の話 (宝島SUGOI文庫)
わたしが18歳の若者なら〜
間違いなく業界に飛び込んでいたでしょうね。
女性は好きだし、製作の喜びも味わえる。
わたしの知らない世界をのぞき見たような感覚を味わえる。
色んな世界があるのを実感させられました。
ごちそうさまでした。