Kill Bill: Vol. 1
映画を観にいって、最後のスタッフロールにいきなりド演歌が流れてブッと吹きました・・・。
タランティーノの言い意味での「馬鹿馬鹿しい映画」(褒め言葉)を理解出来る人にはたまらないチョイスの曲ばかり!
ほんとうに、「ちょっと間違ってる日本」を全開披露してくれた彼には脱帽。オタクな愛を感じます。
映画を観終わって、この曲を聴けば聴くほど味わい深いのは何故?
11月現在、携帯の着信音?の人気では、オーレンを演じたルーシー・リューの「ヤッチマイナー!!」がダントツだとか。
だから、欲を言えば、映画のサントラなんだから、思い切ってあの声も入れて欲しかったかも知れない(笑)
キル・ビル Vol.1 (ユニバーサル・ザ・ベスト2008年第2弾) [DVD]
私はVoi.1はタランティーノ監督の日本文化へのオマージュと捉えたい。日本が主な舞台だから当然といえば当然だし、ブルース・リーの死亡遊戯へのオマージュを感じさせる部分もあるが、全体として、監督の日本の任侠映画(その様式美も含めて)への愛、日本アニメのクオリティへのただならぬ関心を私は感じる。手足の長いユマ・サーマンが日本刀を振り回すのは様になってるし、シルエットでの殺陣のシーンはまるでフレッド・アステアのダンス映画の一場面のようではないか。バイクでの追跡シーンはブラック・レインを思い出させる。100年前、ジャポニズムが印象派に影響を与えたように、今、クール・ジャパンが本作に多大な影響を及ぼしたことを我々は誇りに思ってよいと考える。Vol.2は日本文化から離れ、他の文化へのオマージュを披露してくれるので、血しぶきが飛ぶ場面に抵抗なく本作を楽しめた人は、是非Voi.2も観てください。最後に、飛行機の中に日本刀を持ち込んでいる場面は笑えますね。
キル・ビル Vol.1
トレイラーの映像に乗って流れる、血湧き肉踊るナンバー。
ただこの曲のために買って、まさかこれが日本の曲だったとは夢にも思わず。
もちろん、それ以外にもタランティーノチョイスな22曲。
やはりタランティーノの、音楽に映像を乗せるセンスは素晴らしい。
キル・ビル Vol.1 [DVD]
昔懐かしい梶芽衣子の「怨み節」「修羅の花」が聴けただけでグっと心に迫るものがある。
映画自体は「ガイジンがイメージする変な日本料亭」「拳銃を一切使わず刀だけの黒服ヤ○ザ」など考証的におかしい部分が満載。
ヤ○ザがバイク後部に日本刀を装着して集団で街中を走るとか、主人公がジャンボの機内に日本刀を持ち込み座席に立て掛ける等の場面は「違法なのを分かってやっている」のだろうが、『アメリカ人はこれを観て日本を誤解するのでは?』と思わず笑ってしまう。
でもサニ千葉さんの『触れるものは神でも悪魔でも斬る日本刀』のセリフにはグっと来た。
「現実ではなく架空の並行世界」として細かいことを気にせずに、バイオレンスシーンとワイヤーアクションの連続を楽しむべき映画だ。
キル・ビル Vol.1<USバージョン> 【Blu-ray ベスト・ライブラリー100】
すでに発売されている、この作品のBDは、青葉屋にてクレイジー88本隊と乱戦中構成員の目を引き抜くシーンから、ブルーバックの和室で戦う直前までモノクロ映像だったみたいで、残虐シーンがカット/編集されていたみたいですが、今回の作品はどうでしょうか?この作品を改めて購入した方、情報をお願いします!