ポップマート~ライヴ・フロム・メキシコ・シティ デラックス・エディション [DVD]
反論を恐れずに言うと
U2のライブがどれも心に突き刺さるのは、
“Where The Streets Have No Name”に至るまでの曲が考え抜かれた末に選ばれているからだと思います。
どんな流れで、あの「上り詰めることを宿命付けられた曲」につなぐかが大きいのです。
「ヨシュア・トゥリー・ツアー」や「ラブ・カムズ・トゥ・タウン・ツアー」
のように“BULLET THE BLUE SKY”の後も印象深いですし
「エレベイション・ツアー」のように“All I Want Is You”の後も感動的です。
しかしこのポップ・マート・ツアーの時の
“Please”のように悲哀から躍動に転換する劇的な流れは他にありません。
10年ぶりに映像で観ても、全身総毛立つほどの恍惚感を覚えます。
なんとすごいバンドなのだろうと。
ザ・バトル・オブ・メキシコ・シティ [DVD]
惜しくも解散してしまったが、そのライブの圧倒的緊張感はこの映像からも感じ取ることができる。ヴォーカルであるザックのルーツである、ここメキシコで彼らは入魂のパフォーマンスを繰り広げている。そしてそれに応えて熱狂するオーディエンスの姿は、時間と場所を超えて私たちの心を揺さぶってくれる。本当にいいバンドだった。歴史的な映像記録になることだろう。
ビバ・メキシコ留学!―ハタチの大学生活あれこれ@メキシコシティ
軽妙な語り口調で表されていて読みやすい。メキシコに関する書物が少ない中、民族性、風土、習慣、文化などが面白く語られている。読んで元気がもらえた。
メキシコホテル―ペンション・アミーゴの旅人たち
著者はメキシコシティの安ホテルであるペンション・アミーゴで管理人をしていた人物。その経験を通して出会った旅人たちについて書き記したのが本書。ペンション・アミーゴは日本人専用のホテルなので、登場するのも日本人ばかり。なぜメキシコに来たのか、メキシコの何が人を引きつけるのか、意外な話も多くて楽しめた。
面白いのはプロレス修行に来ている人たち。メキシコにはルチャという独特のプロレスがあり、日本からも多くのレスラーが参加している。ここでプロの資格を取り、あるいは名をあげて日本に帰っていこうというのだ。独特の世界をのぞき込める。
文章は飾らず朴訥。著者の人柄がそのまま出ているようで読みやすかった。