ボックス! 上
百田尚樹さんの作品です。先日、永遠のゼロをご紹介させていただきましたが、今回はまったく違った内容で高校生の青春をボクシングを通して描いた作品になっています。
生まれながらにして、いじめられっ子の木樽。
そして彼と幼馴染でボクシングの天才児、鏑矢。
とあることから、ボクシング部の顧問になってしまった耀子。
鏑矢は小学生で空手を習い、中学生でプロを育成するボクシングジムでボクシングを習い始め、高校生になった時、ボクシングクラブに入り、1年生の時から頭角を現す。木樽はいつもその鏑矢にいじめられるところを助けて来てもらったが、自分も強くなりたいという気持ちを持ち、学費免除を受けるほどの優等生でありながら、初めてボクシングの世界に入っていく。
天才児は努力もせず、いじめられっ子は血のにじむような努力を続けて行く。
二人の前に立ちはだかる高校生ライト級の覇者、稲村。
彼らは稲村を倒すことに自分の青春を懸ける!
それを見守る教師、耀子。
軽いタッチの文章は永遠のゼロを描いた作者とは思えませんでした。この作品はもちろん素晴らしい内容ですが、私はその内容もさておき、これほど違うタッチで、違う内容のものを同じ作者が書いたということが驚きでした。
舞台は私の生まれ故郷の大阪です。
まさに地元が舞台のこの本を読み終えた時は感動のあまり「ロッキー現象」を起こしていました。「ロッキー現象」とは、ロッキーの映画を見た後、家に帰ったら走り始めるという現象です。もちろん走る前に生卵を飲むわけです。
このボックスを読み終わった私は筋トレを始めてしまいました。
これぞ、まさに「ボックス現象」かもしれません!
興味のある方は是非ご一読ください。
すきっとしますよ!