プロローグ天空伝説
凄まじい名盤「BEYOND THE ASTRAL SKIES」を最後に10年以上シーンの表舞台から姿を消していたウリ・ロート(G)。
本作は'96年になってようやく発表された3部作ロック・オペラ「SYMPHONIC LEGENDS」の"プロローグ・アルバム"。
オープニングに収められた"Bridge To Heaven"のあまりの美しさにまずは脱帽だ。
プッチーニのアリア"誰も寝てはならぬ"をモチーフにしたこの曲ではトミー・ハート(FAIR WARNING)がVoをとっており、
その卓越した歌唱とロートの全身総毛立つような凄まじいソロが感動を与えてくれる。
この人のプレイを聴いていると同じスカイ・ギターという楽器を使っていてもFAIR WARNINGのあの人は随分と
底が浅いんだなと思える。
「ロック」に拘らず、美しい音楽の好きな人にオススメ。
ちなみにこの三部作本編は8年経った今も発表されていない・・・。
アンダー・ア・ダーク・スカイ
スカイギターを操るギター仙人、ウリ・ジョン・ロートのアルバム。2008作
序章から12年待った。待望のシンフォニック・レジェンズの第一部の完成である。
人類への警告を含んだメッセージとともにクラシカルに幕を開ける本作は、
壮麗なオーケストラをバックにしたロックオペラ風のアルバムだ。
バンドパートでの男性Voはマーク・ボールズが、女性Voは元SAHARAのリズ・ヴァンダルがつとめる。
古き良きロック風味とオーケストラアレンジが融合した、優雅でクラシカルな作風であるが、
そこに人間的で温かみのある演奏を聴かせるのはさすが。ウリの奏でるスカイギターはときに優しく、
ときに人類を叱咤するように激しく、宇宙における地球の物語を悲しみと希望の音によって織りなしてゆく。
メタル的なモダンさを求める若いリスナーには、あるいは古くさく感じるかもしれない。しかしこれがロックであり、
これが本物の音楽なのだ。音の向こうに世界が見えるかどうか。紡がれるメロディの意味を感じるかどうか。
18分の大曲のラストは唐突だが。類まれな天才の手による、音楽と世界の融合がここにまたひとつ完成した。
ブックレットにおけるウリ自身の解説も、人類と地球に対する奥深い指針をはらんだ内容で必読である。
天上の至楽
-aμ§3¨¡§a§...aé3o§§ä"§aa-°2éä"a¡ ̄¨é-"£§
trk1 ̄a¨¶äo§"§é3\é12ä1"è"¨-23μè¢-"1¿-é3è2¨a'éa2\§o¢' '-o\§
ä-3a\'' '表-'\£...¬33¨a¨3è"\2 ̄ ̄2'¡1¿ ̄'¡aa3é3"a" ̄èaé2-a¿§ ̄ ̄'!è¡" ̄"a¨è'oè§"ä"-°a'è'§äoo"§-
ザ・ベスト・オヴ・ウリ・ジョン・ロート
ドイツのギター仙人、ウリ・ジョンロートのベストアルバム。2007作
SCORPIONSを脱退後、天上の音色を奏でるスカイギターを手に、
クラシカルなギターサウンドで数々の珠玉の音楽をつくり続けてきた彼自身の
30年にもおよぶキャリアから選曲された2枚組のベストアルバム。
Disc1は、ソロ一作目である傑作「Beyond the Astral Skies」(1984)
壮大なスケールの「Prologue to the Symphonic Legends-Sky of Avalon」(1995)
スカイギターのための組曲「Transcendental Sky Guitar」(2000)
ヴィバルディの“四季”を独自に解釈した「Metamorphosis」(2003)
からの曲を中心に19曲を収録。この上ない美しさで聴かせる泣きのギターと
壮麗なオーケストラなどが一体となり、大自然と地球、大宇宙をも想起させる
スケール感溢れるシンフォニックなロックサウンドがこれでもかと繰り広げられる。
Disc2は、Electric Sun名義のバンド作、「Earthquake」(1978)、「Fire Wind」(1980)、
ジャック・ブルース、マイケル・シェンカーらをゲストに向かえたライブ作「Legends of Rock」(2001)
さらには未発表の「Suite 12 Arpeggio Concert Etudes For Solo Piano」(1991)からも収録。
ウリ・ロートというこの偉大なるアーティストの足跡を知る絶好のベスト作だし、
まだ万が一にもスカイギターの優美な音色を知らないという方はまず必聴だ。
ライヴ・アット・ザ・キャッスル・ドニントン [DVD]
ウリ様のライブが見られるというよりも、共演者の豪華さと変貌ぶりが、本作のポイントなわけでして・・・。UFO(マイケル・シェンカー、フィル・モッグ、ピート・ウェイの3人)とは、「レット・イット・ロール」、「ロック・ボトム」、「ドクター・ドクター」のロック・クラシックを共演。シェンカーの変貌ぶりとフライングVのプレイには一見の価値あり。フィル・モッグはコンディションが良くないのか、声の出が今ひとつ。長身のピート・ウェイは激しく動き回るが、すこしうざい。最大の注目はベース魔人、ジャック・ブルースとの共演。おなじみ「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」、「ホワイトルーム」と「ファイヤー・ワークス・ジャム」(即興のジャム)を熱演。特に最後のジャムは神の領域だ。お互いに演奏家として、アーチストとしてリスペクトしあっているのが、よく分かる。時間超過で中断せざるを得なかったのが、本当に残念。ちなみにドン・エイリーも参加しています。