欲望 [DVD]
高校時代から仲良し三人組の類子と正巳とあさお(字がわからずすみません)。 理解しあう類子と正巳。事故死してしまうあさお。
「ずっと一緒にいたいね」と映画の最後のほうで言った直後「泳いでくる」と海のなかに入って、戻る気のなかった正巳はひどい人。
戻って来ないと知っていたら類子は絶対海に入らせなかったのに。何しに旅行にきてるんだか。。 類子の気持ちはどうなるの! わたしも類子と泣きたくなった。
その後類子は別人と結婚したから孤独ではないが、結婚したあとも正巳の写真をみてまた泣く。
正巳はいっぱいいっぱいだったのかな。。類子という理解者を得て強く生きて欲しかった。
作中によく出て来る三島由紀夫の本を読んでみたいと思った。
正巳が強く生きてたら五つ星だったけど。。すみません。
うれしいひなまつりベスト
ひなまつりにぴったりの雰囲気で、お安いし買ってほんとによかったです♪
聞いたことある曲が多くて、親子で覚えて一緒に楽しく歌えそうです☆
1才の娘も気に入ったらしく、歌にあわせて手を叩いたり体をゆらゆら揺らしてニコニコ♪
今年のひな祭りが楽しみです(*^^*)
懐かしい家 小池真理子怪奇幻想傑作選1 (角川ホラー文庫)
小池真理子怪奇幻想傑作選の第一シリーズ(第二シリーズは最近出た「青い夜の底」)。
ホラーの中にもほのかに純文学のテイストを匂わせている、
そんな作風が好きなひとには非常におすすめ。
特に本作の中で私がお勧めなのは、短編というよりも掌編である「くちづけ」。
ほんの短い物語なのに壮大で読み手の想像力を掻き立ててくる、非常に切ない
ラブストーリー。
もうひとつは「蛇口」。
これはホラーも十分に匂わせつつ、ミステリ的なオチになっているので、
ホラーというよりはミステリ嗜好のひとも十分に楽しめる内容になっています。
単に幽霊や怪奇現象が起こるから怖い、というのではなく、
何か心の芯を揺らされるような、自分のアイデンティティが危うくなってくる怖さを持った、
本作は素晴らしい短編集です。
是非一読を。
墓地を見おろす家 (角川ホラー文庫)
ホラーは血みどろのスプラッタ描写が無いと、
満足出来ないという人にはこの小説はおすすめ出来ません。
精神的な怖さと、肉体的な怖さの二通りの怖さがあるとしたら、
この作品は精神的に怖い方の作品です。
ジェイソンがチェーンソーで切り刻むという描写よりも、
誰もいないはずの部屋から妙な物音がする、
というような描写の方が好きな人に向いています。
穏やかな日常を徐々に恐怖が浸食していきます。
僕は楽しめましたが、最後の方は多少納得行かない部分もあるかな。
その納得出来ない部分とは、あれだけやれば
もうちょっと騒ぎになるんじゃ?という事です。
結末に一ひねり加えるには、あれしか方法が無かったのかな。
夏の吐息 (講談社文庫)
さすがですね。生と死(というか愛と死)についての切り口で、小池真理子さんならでは耽美的かつ退廃的な雰囲気をバックグラウンドにおきながら、クールな表現がひと味違った情熱を感じさせる短編集です。どの物語もエンディングがすばらしく、一編読むごとに余韻に浸り悦に入っていました。