クリフハンガー [DVD]
☆『ダイ・ハード2』のレニー・ハーリン監督が7300万ドルの巨費をかけて作り上げた未曾有の山岳アクション。自らの救助ミスで友人ハル(マイケル・ルーカー)の恋人サラを転落死させてしまった山岳レスキューのゲイブ・ウォーカー(シルベスター・スタローン)。罪の意識に苦しむ彼は仕事を捨てる決心をする。だがそのロッキー山脈上空では国際銀行の現金輸送機がハイジャックされ、一億ドルの現金入りのトランクが落下、クエイルン(ジョン・リスゴー)率いる犯罪グループも山中に降りたった。トランク回収にレスキューを利用しようと悪知恵の働くクエイルンはニセのSOSを発信、それを受けたゲイブは最後の救助に向かうのだった…。多方面でも既に語られているが、タイトルの【クリフハンガー】とは絶体絶命の危機に正義のヒーローが挑む連続活劇の意味である。その名の通り、S・スタローンが崖っぷちに立たされた、いわば傷や弱味を抱えた不屈のド根性ヒーローを全力投球で奮闘する。ただし、決して超人ではない男が活躍するアクションに、S・スタローンは活路を見い出した。この映画に登場する敵は徹底的に悪党で、主人公を幾度となく窮地に追い込むが、そんな危機的状態を主人公はどうやって打開するかが興味の対象となるが、本作に限らず、S・スタローンが主演しているアクション映画のプロットはいつもこんな感じで、内容の良し悪しに関係なく単純明快で具体的。その実に分かりやすい勧善懲悪な部分がS・スタローン作品の長所で、作風に余計な理屈や邪念が入っていないから、彼のアクション映画は楽しめる。このようにシンプルで単純な構造というのは、一見、簡単な作業のように見えて、実際はかなり難しいハードルを要求される。そんなリスクを伴う自己流のスタイルを半世紀に渡ってこなしてきたS・スタローンは本当に偉い!★。
クリフハンガー [Blu-ray]
以前もジェネオンから発売されていましたが、当時はまだBDへ移行していなかったので購入してませんでした。いざ購入を考えたときにはもう廃盤になっていた為、再発を待ち望んでいました。
『ダイ・ハード2』のレニー・ハーリン監督の良かった頃の作品ではないでしょうか。
のっけから手に汗握るスリル満点の山岳アクション大作!!
凶悪犯軍団と雪山という自然の脅威を相手に大暴れするスタローンにただただ興奮!!
いいんです、この映画に深さや芸術性を求める必要はないでしょう、単純でシンプルだから楽しめるそんな映画です。
そしてその壮大なスケールを表現するBGMがまた最高です。同時発売の『ラスト・オブ・モヒカン』と同じ作曲家トレヴァー・ジョーンズ(だったかな?)なんですが、この2作品メロディー結構似てます。明るいか暗いかの違いくらいで同じ人が作ったとすぐわかります。僕はどちらも好きです。
あとは仕様ですね、原語派ではありますがせっかくなら吹替え版もあるとうれしいです。
ブルーレイのポテンシャルを存分に発揮させましょうよ。
でも今回ワーナーかあ、時々手抜きすんだよな。