今語るあの時あの歌 きたやまおさむ―ザ・フォーク・クルセダーズから還暦まで (CDブックシリーズ)
「今語る」にだまされた、とは言いませんが、純然たるインタビュー本ではありません。そうかだから著者が「きたやまおさむ」ではなくて「前田祥丈」なんだ、と今頃気づきました。
きたやまおさむの語りに、かなり著者の解説というか説明が加えられています。別にそれが邪魔だとは思いませんが、やはり生の声を聞きたいと思います。
内容はかなり充実しています。きたやまおさむの虚と実というか、プレイング・マネージャーぶりを時系列を追って語られていますし、将来についてまで触れられているところが単なる回顧録に終わらせていないので良いと思います。
CDは、きたやまおさむについてはあってもなくても構わない、本当におまけという感じです。8曲収録されていますが、本書にコメントがある以外は特にこの8曲でなければならないという説明はありません。それでもどれもが代表作だと思いますし、「戦争を知らない子供たち」はジローズのバージョンではなく、万博の時のものだと思いますので、ある意味必聴ものかもしれません。
ゴールデン☆ベスト フォーク・クルセダーズ
ザ・フォーク・クルセダーズのことは全然知りませんでしたが、映画の「パッチギ」を見て『イムジン河』と『悲しくてやりきれない』がすごく印象に残り思わずCDを買ってみました。『イムジン河』『悲しくて〜』はもちろん、それ以外の曲も「後世に受け継がれていくのはこういう歌たちなんだろうな〜」と感じました。音楽の力ってすんげぇ〜!!
イムジン河
やってきた、長らく発売が待たれた名曲です。美しいメロディラインと良い意味で軽く、心地よい歌声。この曲がやっと発売になるというこれ以上うれしいことは近頃ありません。今聞いても色あせることないこのエヴァーグリーンを皆様も堪能してください。
フォーク・クルセダーズ・アンド・ゼン
桑田佳祐氏の『白い恋人達』にカバーされて収録されている”あの素晴らしい愛をもう一度”を聞いて懐かしくなってあちこち探し回りようやくたどり着いた一枚。この作品はフォーク・クルセダーズ時代の黄金のヒット曲に加え解散後に各メンバーが出したヒットナンバーも網羅したいわば入門編にもなりうる。なつかし世代はもちろん学校の音楽で聞いた人達にも原曲をぜひもう一度聞いて欲しい