ピアノ・ブルース [DVD]
この作品は自他共に認めるジャズ好きで、かつて『バード』の監督もつとめたクリント・イーストウッドがメガホンをとっています。
イーストウッド監督が劇場公開を許可しなかったといういわくつきの作品。
作品の内容は、ブルースをルーツとする黒人音楽の歴史を紹介。
ホスト役はもちろんイーストウッド自身。
かなり私的に楽しんでいるようで、デューク・エリントンやファッツ・ドミノなどの大御所ピアノマンのお相手をしています。
しかし見所はやはり先日帰らぬ人となってしまった、この作品の主役ともいえるレイ・チャールズです。
晩年のレイの姿をたっぷりと見ることができます。
昔のフィルムもなかなかイイ状態で残っており、鑑賞していてすごく心地いい作品。
ブラック・ミュージック好きな方に特にオススメです。
ビートルズ・ビギニングス:クォーリーメン2-ロックンロール
このアルバムはビートルズが初期にクオーリーメン、またはクオリーメンと名乗っていた頃にカヴァーしたオリジナルのロックンロールの曲を集めたオムニバス盤です。曲目はEMIからデビュー後に歌われた有名なロッカーのオリジナル曲は現在でも入手できますが、国内で入手が困難な曲も含まれている貴重な一枚と想います。僕は初期から解散するまで、ビートルズがカヴァーしたオリジナル音源を可能な限り集めてきましたが、選曲も素晴らしく、こんなアルバムが欲しかったと!お薦めのアルバムです。ロッカーはE・プレスリーやF・ドミノなど多彩な顔ぶれになっています。当然、1957年に最初にビートルズがステージ立って歌った曲も入っています。また、解説書はビートルズの活動の軌跡や主なロッカーの経歴も記載されているのも魅力です。
もし、このアルバムを購入するのでしたら、同じシリーズのBeatles Beginnings‐Quarrymen One:Skiffle-Country-Westernも同時購入をお薦めです。こちらは本当に初期のビートルズ、スキッフル・バンド時代のレアなオリジナル音源満載です。
Goin Home: Tribute to Fats Domino
皮肉にもキライなE・ジョン、W・ネルソンが結構気持ちよく唄ってるのには(・_。)ズリッ
J・レノン&P・マッカトニーがそれぞれ、目立って&目立たないでカヴァーしてるのが面白い。R・ニューマン、N・ヤングがそつなくファツツ似で唄ってるのは微笑ましい。
C・B・レイ(?)のOne nightは盛り上がり、N・ジョーンズは粋な弾き語り。
L・ウイリアムス(カントリーシンガーだと思ってた)も渋いし、1番はI・トーマス&M・
ボールの軽快なR&B?だ。
80歳に喃喃とする現役Rockerに幸いあれ\(^_^)/
Fats Domino Jukebox: 20 Greatest Hits
50年代のニューオリンズのR&Bを代表するアーティスト、ファッツ・ドミノの魅力が詰まった一枚。ジョン・レノン、ポール・マッカートニーらにもカヴァーされ、その後のロックンロールにも影響を与えた重要なミュージシャンにしては、過小評価されているような気がします。ぜひこの一枚で彼の素晴しさを知って欲しいものです。
Greatest Hits: New Orleans
もっと安いベスト盤が他にも何枚かありますが、ファッツ・ドミノは本当に良い曲が多いので(特に1955〜62年頃までにかけてはシングルB面は勿論の事、アルバムにしか収録されていない様な曲にも名曲が多いしこのテのジャンルにありがちな傾向として、同じ様な曲ばっかり聴かされるという事もありません)最低でもこの位のボリュームは必要です。その中でもこのベストは選曲も良く、コストパフォーマンスが一番高いCDだと思います。(私自身は色々と買ってしまい最初から4枚組とか8枚組みを買っておけば良かったと後悔してますが)
そして、このCDの最大の聴き所は「Honey Chile」です!何と最初から最後まで1コードで押し切るという力技です(ボ・ディドリーもやってますが)。しかし不思議と1コードという事を感じさせないという、これぞファッツ・ドミノの底力!
そしてI'm Ready!ビートルズのI saw her standing thereはリズム面でこの曲に影響を受けたんじゃないかな。
また、あまり語られる事はないがサウンドが意外とカッコイイんですよ!この頃の音楽としてはかなりドラムの音が大きいです。特にSo long,Blue monday,Im walkingなんかはかなりの迫力です!
あと、誰がロックンロールの生みの親かという議論が良くされてますが、私はファッツ・ドミノだと思います。よく生みの親とか言われてる人達はみんな1955年に出てきてますが、この人はその5年前からビートの効いたブルース調の曲をやってますからねえ!
最後にこれだけ言わせて下さい「チャック・ベリー、リトル・リチャードの次はファッツ・ドミノを聴け!」