Fan Club
『ファンクラブ』を聴き続けて最初とは違う印象になってきた。
歌詞とその乗せ方、音色等で今までのアジカンとは違う印象を受け引っかかっていた部分があったが、聴き込むうちにそれに魅せられてしまった。
このアルバムは今までの中で一番ネガティブなアルバムになるんではないだろうか?
今までの歌詞よりもわかりやすい言葉で綴られいて、それが安っぽく聴こえてしまった部分もあった。が、わかりやすい分心の奥に突き刺さるなとも思った(他に言葉はなかったものかと思う所やそこだけ浮いている感じはまだあるけど)
歌詞を眺めながら曲を聴くと余計に良い。コレは今までとは明らかに違う感覚。
ゴッチは歌詞だけ見て良いと思うものより、歌詞が曲に乗った時に良いと思えるものの方が良い(違ってたらごめん)様な事を言っていたが、今回の歌詞はそれだけを読んでもすごく良いものだなと思った。
歌詞カード見ずに聴いている人は、見ながら聴いてみてください。
初期の荒い息をして突っ走っていた頃のアジカンが好きなファンは物足りないだろう、自分も無意識に前作の延長の様なものを期待し、出来上がったアジカンイメージで先入観バリバリに受け止めてしまったし。
今のアジカンはとても深い呼吸をしている、穏やかだけどとてもダークで深い呼吸。
曲調や展開に関しては今までの『ゴッチ節』とも言えるものは出来るだけ排除した様な事を本人も言っていた。
「ロックが持っているロマンティックな夢物語性もステキだと思うんですけど、それとは真逆と言うか。切実な現実みたいなのを描きたかった」ともコメントしている。
現実は暗闇だ。
一聴して歌詞が自分に入ってくる邦楽は、それに自分を投影してしまうところがある。
このアルバムは賛否両論、人によっては今までに無い位心に響いてくると思う。逆に(音色も含め)もうアジカンに刺激を感じんと言う人も少なくないだろうな。
もう歪んだギターで聴かせるアジカンではない。ギターでロックをやるのは簡単だ、しかし『ポップ』なものを作ろうとするのはそれよりも難しいと思う、そこは進化したと言っても語弊にはならないだろう。
黒を基調としたジャケットにも表れている様に
とても黒いアルバム
だけどその中に煌めくもの 黒の中の白
「深い青 黒く染まりはしない 空で無数の星が弱く光るから」
『ファンクラブ』は塞いでしまった自分の中にも希望を見い「だそうとしている」
そんな『真っ黒な白いアルバム』だと思いました。
BEST HIT AKG(初回生産限定盤)(DVD付)
アジカンの長いキャリアの中で初のベスト盤(カップリング集フィードバックファイルは出ましたが)。
17曲全曲が既出曲ということで不満を持つ方も多いんじゃないかと思える選曲ですが
これはアジカンの曲はシングル曲もアルバム曲もベストソングでありファンから愛されているという
ことなんでしょうね。
全曲リマスタニングが施されていて遥か彼方は特に音質がキレイで驚きました。
遥か彼方は音質の悪さ粗さこそが良いと言う方もいそうですが。
初期の誰かとの繋がり等を歌った曲から近年のゴッチのメッセージ性の強い曲が収録されているところ見ると
アジカンは少しずつ変わっていってるけど、アジカンとしての根っこは変わってないなと感じました。
DVDは圧巻でした、懐かしき君繋ファイブエムというアルバムの答えが9年経ってわかった気がします。
最初はがちがちなメンバー4人も段々と表情が柔らかくなっていく様子が面白いです(笑)
あと伊地知さんのドラム安定しすぎです。
このあとアリーナツアーも控えてるしNANO-MUGENも期待できますし
次のオリジナルアルバムも絶賛制作中らしいので楽しみです。
アジカンビギナーはCDで、初期からのファンはDVDで楽しめる最高にRockなBEST盤だと思います。
DocumentaLy(初回限定盤A)CD+DVD+豪華ブックレット
シングルがかなり良かったので期待してたが、想像以上の出来だった。
相当拘って作られたであろう素晴らしい音が感覚的に耳に入ってくる。
アルバムとしての流れもとても良い。
異質だけど気持ち良い空間に何回でも浸りたくなる。
音楽が本当に好きな人に聞いて欲しいアルバム。
借りなくて良かった。
映像作品集6巻~Tour 2009 ワールド ワールド ワールド~ [DVD]
アジカンにとって初のホールツアーを映像化した作品。特にサーフブンガクカマクラを全曲披露したのはとても印象深かったです。OPから最後の新しい世界まで一瞬も見逃せないものばかりです。映像もとても綺麗でした。買って絶対後悔しない作品だと思います。
それでは、また明日(初回生産限定盤)(DVD付)
なんというか、個人的にマジックディスク以降のアジカンがすごく好きだ。
いい意味での安定感みたいな。
震災とか原発事故とかいろんなことがあって、
それにゴッチが音楽を作る上ですごく苦しめられて、
そこから生まれた、ある意味吹っ切れたアジカンというか、
反骨精神とかそういったものの、素直なロックンロールをやってんなって思う。
今回のシングルも、ゴッチが今まさに戦っている現状をもっとも分かりやすく表現した曲だと思う。
歌詞からも分かるように、反原発デモや反原発活動のことが垣間見える。
『何事もない日々を取り戻せそうか』
この言葉から、本気で現状を変革しようとしている、ただならぬ覚悟を感じた。
それ以外にも今までのアジカンにはなかった、
『深く考えなくても分かる鋭くストレートな表現』がたくさんあった。
マジックディスク以降の2枚のシングルとはまた違った、
でも根底にある強い何かは変わらぬ、そんな曲だと思います。
そして、潔初作曲の楽曲『冷蔵庫のろくでもないジョーク』
正直、めちゃくちゃ安心したww
ゴッチが日記で「次のアルバムはメンバー全員作曲します」と言ってたから、
下手したら例の最後の東京じ(ry的なことになってしまうのではとか思ったけど、
ひとまず安心です。
総合的に、すごくいいシングルだと思います。
アニメのタイアップに相応しいかと言われれば微妙ですがww
この際そんなことはどうでもいいです。
聴いて、何か感じることはあると思います。