BD商品として、非常に高いレベルでまとまっています。画質・音質・ディスク仕様、パッケージ、ブックレット、同梱特典CD。購入価値がとても高いです。
本編は、この奈緒編がシリーズ中で一番恋愛ドラマとしての完成度が高いと思っています。ヒロインの精神的葛藤の深さ、愛憎交わる人間関係。サブヒロインである穹も心理描写が充分表現されており、この限られた尺の中にまとめあげた構成・脚本は評価すべきだと思います。しかし、今回はアダルトシーンが物語の根幹に位置するので、こう云った描写に耐性のない方は注意です。 本作で最も人気のあるヒロインは穹のようですが、それ故に対立的位置にいる奈緒は不人気で、本エピソードも一部で感情的に叩かれているようです。しかしラストではきっちり穹も笑顔で大団円を迎えられましたし、何より娯楽作品、こだわりを捨てて本エピソードも楽しんで貰いたいものです。 あと、あらためて奈緒役のいのくちゆかさんの繊細な演技に魅了されました。ラジオやブログ等のパーソナリティからは想像もできない表現力に、「やっぱ、役者って凄い」と感服しました。
特典CDには本編の要所要所を彩った、サントラ好きには待望の「ヨスガノソラ メインテーマ」がアレンジを変えて四つのバージョンで収録されています。思えば魅力的な映画音楽は、メロディーラインのしっかりしたメインテーマを様々にアレンジして各シーンに合わせ、印象を深めていくものです。ストリングスとピアノをメインにした繊細なガラス細工のような楽曲をぜひ堪能して下さい。また、おまけパート(初佳さんパート)のBGMも結構覚えていて、楽しませて貰いました。ただ、ミュージシャンのリストがなく、CDの最終トラックが暗く重い曲なのがアルバムとしての構成の不備を感じます。 ブックレットの声優インタビューは、奈緒役のいのくちゆかさんと亮平役の中國卓郎氏、委員長役の峰岸由香里さんの三人で3ページ。暴走気味の1巻、まじめな2巻に比べ、優しさと楽しさに満ちた記事になっています。
ちなみに、TV初回放送版の「M9 イヌモトカイニ」は収録されていません(苦笑)。 そして個人的に本シリーズで一番印象に残っているのは、本巻収録のM8で水平線に浮かぶデメキン瑛です。どっかでフィギュア化しないかなぁ。
とにかく、購入して非常に満足度の高い商品でした。問題の最終巻が楽しみです。
まず最初に断っておきますと、私が購入したのは初回限定版です。
しかし、公式サイトによりますと通常版との差異はぬいぐるみの有無だけのようですので、特にこだわらない方であれば、無理に転売野郎から購入する必要はないでしょう。UFOキャッチャーの景品のようなぬいぐるみに4〜5000円の価値があると云う方なら、コミケで販売されたバージョン違いでもありますし、コレクターズアイテムとして購入しても良いでしょうが。
さて、まずパッケージ構成を見て思うのは、「何じゃこの重装甲!?」って事です。
ディスクをデジパックのトレイにセット→スリーブケース→前巻(奈緒編)との収納BOX→シリーズ全巻収納BOX。
視聴の際どれだけ取り出すと云う行程を経なければならないのか、ちょっと眩暈がしてしまいますが、完全保存版として考えれば、この豪華さや贅沢さ(無駄さ)には感服します。
前巻との収納BOXは、以前の「一葉編」「瑛編」の為のBOXと同様で、原作のイラストを立体加工であしらった非常にしっかりしている物です(しかし、奈緒のイラストは胸を強調しているのに対し、穹はぬいぐるみで胸を隠しています。そこにイラストレーターの微かな悪意を感じてしまうのは、私だけでしょうか?)。
そして二つの2巻収納BOXをさらにまとめる全巻収納BOXは一般的なそれと同等のもので、やはり立体加工で原作のイラストが描かれています。
作品については、2010年のアニメで最もセンセーショナルな本作でしたが、大トリの本編は、アダルト描写の暴走に加えて社会的禁忌を犯すと云う挑戦的なもので、しかも最終話では穹の台詞に変更があり、更に衝撃的でした。
これまで近親相姦を扱った他の作品では破滅の道を突き進むものが多く、後は能天気に深く考えていないものがほとんどだったと思います。
本作の決着についてはそのどちらでもなく、視聴者たちはそのラストシーンに様々な解釈をしているようです。しかしそれはそれとして、これから鑑賞する方々は、素直に自分なりの感性でこの作品を受け止めてもらいたいと思います。
かくいう私も、正直やや消化不良的な印象があった本編でしたが、本商品のジャケットイラストを見てようやく理解したつもりです。
ただ、それでも納得できないのは委員長の辛さ。目を真っ赤に泣き腫らし、ラストでも髪を下ろし耳をふさぎ、さらには慟哭する彼女の姿は、心の奥底に深く棘として残ります。このアニメでは、他のヒロインたちのようにハッピーエンドのエピソードが綴られていないだけに、やるせないです。ここはぜひ、ブックレットにもあるように第1話に続く物語として、45分くらいのOVAを作って貰いたいものです。ゲーム版の彼女の物語は私は知りませんが、重たい要素のない、爽やかな恋愛ものが観たいですね。特典ディスクには、オンエアされた自主規制版全12話を画質レートを落としてもいいので、まるまる収録して頂くと。
私はこれまで、(18禁)美少女ゲームがアニメ化される度、大きな不満を感じていました。
一般アニメの時は、アダルト描写の欠落です。やはり恋愛のクライマックスである“身も心も結ばれる”シーンが原作にはあるのにアニメ版に無いのは、“画龍点睛を欠く”印象が拭えませんでした(例外はOVA版の「ToHeart2」)。
一方18禁のOVAでは、アダルト描写に重きを置きすぎて、ドラマ部分が薄っぺらになってしまっています。
次に、アニメ版のメインストーリーから恋愛的に外れたヒロインたちが悲しい事です。私はその度に原作ゲームの外されたヒロインルートをプレイして、心を落ち着かせていました(これの例外は「アマガミSS」や18禁シリーズでお当番が回ってくるもの。最悪は「キミキスpure rouge」)。
他には、18禁から一般作となった時の、声優の変更です。
これらの不満点を全てクリアしている本作は、正に待望の作品だったのです。そして良くも悪くも、 “アニメ史”と“人の心”に残る作品になったと思います。
ディスク仕様としては、字幕機能がない以外は不満もなく、ブックレットも良いです。嬉しかったのは、プロモビデオやCDやBDのTV-CMが特典映像として収録されていた事(AT-Xでスタート前に流れていたプロモは未収録でしたが)。
添い寝CDは、奈緒のパートは辛く切なく、それ故にエロいです。穹はその息遣いが破壊力抜群でした。
総じて、商品の体裁としては非常に高いレベルでまとまっています。
是非とも保存版として手元に残して頂きたいシリーズです。
そしてまだ若い方ならば、数年を隔ててから観返して下さい。きっと、新しく感銘を受けると思うのです。
それにしてもスターチャイルドレーベルは、レコードの時代の子供向けカテゴリに代わるものとして発足しただけに、この「ヨスガノソラ」をリリーズするのはちょっと笑えますが・・・。
クライマックスまで、あと一巻になってしまいました。この第三巻は、穹の遥に対する想い(ヨスガ)が表面化してくるクライマックスまでの重要な話が中心になっています。穹の可愛さばっかりがたまらなくなります。是非最後まで見ましょう!残すは穹編だけですが、穹アフターも出るように応援しましょう。
自分は、原作未プレイなので、単純に楽しめました。
穹がかわいすぎる〜!
最終的な結末に賛否両論はあると思いますが、たまにはこんなアニメもあっていいじゃないかなと思います。
それから、付録の添い寝CD!
これがよい!
ネタバレはしませんが、とにかくえろかわいい!
最後のオチもちょっと笑えました〜
でも、今となっては超プレミア品ですから、聞けない人も多くなっちゃうかなと思うと、
ちょっとさみしいですね、
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