他社から出ている「ベストフォーク100曲」の方が、収録曲の多さでは勝る。価格も変わらない。内容を度外視すればそちらの方がお勧め。しかし、どちらの版も、廃盤となっている貴重な音源が含まれており、内容も盛りだくさんであるので、収録曲を比べてどちらを買うかを決めればいいと思う。
あぁなんてエンケンさんの歌は心に染みるだろう。 インタビューでも日本語で歌うことの重要性について大いに語ってくれますが、包み隠さないエンケンさんの純音楽の数々に心が震えます。演奏シーンに字幕付きのところがまたいいですね! このDVDを観た後、同じルーツ・ミュージックの頭脳警察のアコースティックライブのDVDを観たのですが、そちらも日本語を大切にした純音楽の数々に感動しました。 そこで思い出したのが、頭脳警察PANTAさんが初めてエンケンさんに出会ったときの二人の会話 PANTA「遠藤さん、日本語はROCKに乗りますかね?」エンケン「乗るに決まってるよ」 その時エンケンさんはすでにプロ、PANTAさんはまだアマチュア、のちにPANTAさんは 「俺も日本語で歌うことについて、きっと自分の中で不安と戦ってたんだろうね」と語っています。 頭脳警察、はっぴいえんど、もしかして日本語ロック誕生の重要な位置に今でも変わらぬ偉大なエンケンさんの純音楽があったのかもしれない。
私も若干15の頃行きました 記録映画を撮っていたのは知ってましたが公開されることもなく、あれは何だったんだろうと思っていました いろいろ批判されていますが、これはこれでいいんじゃないですか 日比谷野音だけ行きましたが懐かしく感じました 自分が写ってるかなって探しましたがまだ発見できません 自分を探して
前年のデビューアルバム「わたしを断罪せよ」はジャックス、つのだひろらのバックで制作した岡林さんでしたが、新進気鋭のロックバンド、はっぴいえんどを起用し制作されたのが名作2ndアルバム「見る前に跳べ」であるのはご存じの通り。この奇跡とも言える2組の天才アーティストの競演はいくつかの実況録音盤で聴く事が出来ましたが、ついに伝説の動く映像の登場です。奇しくもこの中津川フォークジャンボリーの5日前にデビューアルバム「はっぴいえんど」をリリースしたばかりのはっぴいえんどの、最高のパフォーマンスと噂される(貴重にも実際にライブを体験した人の書き込みや数回上映されたという上映会、そして一部テレビ放送があったとのことですが後追い世代の私たちが知る由もないです。)が遂にDVDとして見る事が出来るのが最高の楽しみです。YOUTUBEでお馴染みのエンケンさんの「夜汽車のブルース」やジャズやフォーク、民謡などを融合し、今聴いても驚くほど先鋭的なシンガーだった浅川マキさん(合掌!)、そして他の方も書いているが「五つの赤い風船」など聴きどころ、見どころ満載と言った所でしょうか。日本初の本格野外フェスとしてスタートした「全日本フォークジャンボリー」は、インディフォークとニューロックの祭典として翌年第3回まで続くことになりますが、その後台頭する”産業フォーク”にとって変わられ、その頂点としての75年の「つま恋」開催にまで軸がずれてゆくような気がしてなりません。これは40年前に既に存在した日本のオルタナティブのごく一部の映像の記録と言えるではないでしょうか。
三島由紀夫が亡くなって35年ですね。エンケンさんの「カレ−ライス」を聞くと当時の若い人たちの、時代のヒ−ロ−を失ってしまった大きな喪失感・やりきれなさ・悲しみというものがどれほどのものであったか感じとることができます。この曲、何回聞いても歌詞がずば抜けていると思います。僕は「鏡子の家」と「宴のあと」が好きです。静かに黙とうしよ。
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