前作はこれぞまさに3D映画の鏡といえる遊び心たっぷりの作品であったが、グロテスクさに欠けるきらいがあり、もっとエログロ満載でいいのではないかと物足りなさも感じた。ところが、続編は前作の欲求不満を一気に払拭。一緒に見た妻に言わせれば「お笑いに走りすぎた」ということになるのだが、前作以上にピラニアは情け容赦なく人間たちを襲い、展開もさらにバカバカしくなっている。 ヒロインのダニエル・パナベイカーは若い頃のブルック・シールズに似た美人ではあるが、いまひとつ華がない。相手役のマット・ブッシュも役柄的にはぴったりではあるものの、迫力不足。前作に引き続いて登場したクリストファー・ロイドとヴィング・レイムスが存在感を発揮したが、続編の中心人物は何と言ってもデヴィッド・ハッセルホフ! あの「ナイトライダー」のデヴィッド・ハッセルホフが本人役でセルフ・パロディをたっぷりと演じているのだ。妻は「ナイトライダー」を知らないので、このおかしさがわからなかったようだが、彼を中心に据えた映像表現も含め、贅沢な笑いを提供してくれた。 エロよりもグロとナンセンスの比重が大きくなり、特にピラニアが歩き出すラストは衝撃的。邦画ではレイティングがあっても避けるはずの表現が堂々と展開する。ネタバレになるので具体的には書けないが、アメリカ映画がここまで表現するとは驚きだった.
1997年にリリースされたアルバム「Franchise」に較べれば格段の進化じゃないですかね。
本アルバム「FILL IN THE BLANKS!」は2000年のリリース。
1999年に黒夢が無期限活動停止を発表したんで、
人時さんがソロになってからの初のアルバムと言うことになります。
今回は録音状態もとても良いです。
「Franchise」がどうにもデモ録音のような荒さがあったけど、
こちらは音像に立体感が出て来ました。
そしてなにより「Franchise」が高速ビートを多用した、
少々歌謡曲ぽい楽曲が多かったのに対し、
「FILL IN THE BLANKS!」は緩急が出て来ました。
人時さんのボーカルも下手にシャウトせずに比較的にナチュラルに歌ってますね。
こちらのほうがボーカルは断然良いと思いますね。
どうにも黒夢時代の清春さんの、
過剰セクシーなバイセクシュアルなボーカルのイメージが強烈なんで、
人時さんも、その点、損だとは思うけど、
アルバム収録曲全曲のボーカルをとる以上は、
彼の声質の個性を探求したほうが良いと思いましたね。
本アルバムはサウンド面もボーカル面も突破口が見えた作品に思えますね。
ただ、やっぱりハードなアップテンポのサウンドが、
お神輿ビートになっちゃうのは日本人の特性ですかね?
これはこれでいいんですけどね。
僕の細胞に染み込んでいないと言うだけの話で、
否定するつもりは全くないんですけど、
「FILL IN THE BLANKS!」はそれでもお神輿ビートオンリーではなく、
色々なビートを取り入れてるんで飽きは来ないと思いますが・・。
なにより本アルバムは「Franchise」より俄然ロックぽい。
これは共感してしまうので、
黒夢をあまり聴いていない僕としては、
人時サウンドから黒夢を逆に聴いてみたいと興味を持ってしまったアルバムですね。
確かにすべてにおいてスケールダウンしています。逆に言うと前回が豪華すぎたというべきかもしれません。しかし、まったく退屈で駄作というわけではありません。83分というタイトな時間で飽きさせないようにまとめています。ゲイリー・ビジーが冒頭5分ぐらいで死んでしまったり、デヴィット・ハッセルホフの活躍(いや、本当に良い人だ。こんな役引き受けてくれる度量の広さに感心。NGシーン見ていれば人柄の良さが分かります)。女性自身の中にピラニアが入り込みH中に男自身に噛みつく、最終的に男自身を切り落としてしまう件(よく男女共生きてたな)。お尻の穴を噛みつかれる男。事態を見逃し利益を貪っていた奴らは全員死んでしまう。もうアホ描写満載です。誰が監督かと思えばザ・フィーストのジョン・ギャラガー、この名前を聞いて何となく、この作風理解できてしまいました。限られた予算のなかで頑張っている作品だと思います。
ビッグ・モーローとダク・マックリアと男臭いメンツにアン・ターケルとシンディ・ワイントロープというマニアにしか受けない女優陣が楽しいモンスター映画。ロブ・ボッティンのデザインしたクリチャーは脳みそむき出しの半漁人みたいなやつ。後半、わらわらと数個体出てきて盛り上がってしまいます。子孫繁栄のため、女性を襲うという設定がなんだか異様。監督が女性のバーバーラ・ピーターズだからでしょうか。
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