☆南北戦争時代を背景に、徴兵逃れの少年が西部へ旅し、無法者になっていくという【アメリカン・ニューシネマ】西部劇の隠れた名作。『俺たちに明日はない』の脚本家デイヴィッド・ニューマンとロバート・ベントンのコンビが再び共同で脚本を執筆し、R・ベントンが監督デビューを果たした。オハイオ州グリーンヴィルに住むドリュー(バリー・ブラウン)は徴兵から逃れるために、ミシシッピー川を越えて西部に向かう。途中でジェイク(ジェフ・ブリッジス)率いる少年強盗団に入る。しかし、西部は彼らがダイム・ノヴェル=(※主に十セントで売られていた通俗大衆小説)で読んでいたような魅力的なところではなく、寒く、厳しく、人があっけなく死んでいくところだった。仲間は1人、また1人と殺されていき、ドリューとジェイクだけが残る。未熟な少年は西部において急速に成長していく。旅することによって人間が変わるという一種のロード・ムービーといってもよいだろう。今までの西部劇では描かれなかった西部のリアルな現実。金のために体を売り渡す農家の妻、徴兵忌避者の存在が詳しく紹介され、ベトナム戦争の徴兵忌避者がカナダに逃げた事とオーバーラップしている。これがR・ベントン監督の初演出とは思えないほど落ち着いており、俳優陣もよかった。この作品で悪役を演じたエド・ローター、ジェフリー・ルイスはこれをきっかけに売り出し、また少年強盗団の1人にジョン・サヴェージがいたのも懐かしい。【アメリカン・ニューシネマ】を語りたい人は絶対に必見の一篇である!☆。
3作目以降、急速に失速していった通称バドカン。その代わり黒地のジャケットにグループ名をあしらった印象的なジャケットに包まれた衝撃のデビュー作と続くセカンドはどちらも甲乙付けがたい傑作で、世に出てから40年近く経過した今でも、僕にはどちらが最高傑作か決められないでいる。 ジャケットなら断然1作目なんだが、このセカンドには「熱い想い」「シューティング・スター」という名曲が収められている。どちらもアナログレコードの時代から盤がすり切れるほど聴いてきた愛着ある曲で、多分今でもコンサートでは必ずと言っていいほど演奏されていると思う。唯一残念なのが子供っぽいジャケット。アイドルグループじゃあるまいし。本音は1作目と本作両方揃えてほしいけど、1枚分しか予算がないという人には本作かベスト盤「10フロム6」をお勧めする。
内容は英語ですが、マップがわかりやすく書かれていて敵の配置やアイテムの位置、金塊の位置もアイコンでマップに表示されていて英語が読めなくても大丈夫だと思います。金塊の場所が分からなくて困っている人は買ってみてもいいかもしれませんよ。
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