5枚目の7曲目に「トランペット吹きの休日」とありますけど、
実際は「トランペット吹きの子守歌」という別の曲でした。
作曲者は同じアンダーソンですが・・・
一番のお気に入りの曲なので、
届いたCDのリストを見て載っていなかったのはショックでした。
全体的には知っている曲ばかりで、6枚組3000円という価格から見ても
お買い得だと思います。
CD-ROMが付属していますが、日本語訳は含まれていません。 「カルメン対訳」で検索すると、無料の対訳がみつかります。
【配役】 マリア・カラス(カルメン) ニコライ・ゲッダ(ドン・ホセ) ロベール・マサール(エスカミーリョ) アンドレア・ギオー(ミカエラ)、他 ルネ・デュクロ合唱団 パリ・オペラ座(国立歌劇場)管弦楽団 ジョルジュ・プレートル(指揮) 録音:1964(ステレオ)
過去に起きた国家的な債務危機、金融危機を、1800年以降を中心に(古いところでは1400年代も含めて)長期的な視点でデータを蒐集して研究した大変な労作である。今後は、この本に出ていることは経済・金融関係者にとって当然の共有知識として持っておきたい。ロゴフは"Foundations of international macroeconomics"という優れた国際マクロ経済学の本も書いている。しかしこの本では経済モデルは出てこなくて、データに全てを語らせるというスタイルが貫かれている。588ページの本であるが、本文は414ページまでで、残りは参考資料である。
この本を読めば、金融危機は以前から何度も繰り返し起きていることが分かる。リーマン・ショックもそのうちの1つであって百年に一度などと呼ばれるようなものではない。
以下、いくつかおもしろい文章を抜粋。
* そもそも複数年におよぶリセッションは、大々的な再建を必要とするような経済にしか発生しないものである。たとえば1970年代のイギリス、1990年代のスイス、そして1992年の日本などである(なお日本の場合は、単に金融の崩壊だけではなく、中国の台頭を考慮して経済を方向転換する必要があったことも原因である)。
* 政府債務の衝撃的な急増は、深刻な金融危機に伴うリセッションによって税収が急激に落ち込むことが主因である、ということを改めて強調しておきたい。銀行の救済コストが原因だというようなことがさかんに言われるが、そうではない。多くの場合、危機後の債務負担の増加分に占める救済コストの占める割合は、ごく小さい。
* (ディアツ・アルジャンドロが論文の中で)「金融抑圧をやめると金融危機がやって来る」と述べたように、金融自由化と同時に銀行は国外の信用市場にアクセスできるようになるため、国内でリスクの高い融資をしがちになる。やがて、貸し出しの増大と資産価格の上昇のブームが去ると、銀行のバランスシート悪化が表面化し、銀行部門で問題が起きるという経過をたどる。
* 「最近五回のリセッションのうち、株式市場は九回を予想した」(Samuelson 1966)と、サミュエルソンが茶化したのは有名である。
* 日本を始めとするアジア各国では、銀行危機前に発生した資産価格バブルにおいて商業用不動産が重要な要因となった。
* 【危機の進行過程】 金融の規制緩和→銀行危機の発生→通貨暴落→インフレ率上昇→銀行危機のピーク→対外債務・国内債務のデフォルト→インフレ危機の悪化と銀行危機のピーク
* 銀行危機の先行指標<ベスト>:実質為替レート、実質住宅価格、短期資本流入/GDP、経常収支/投資、実質株価。 <ワースト>:インスティテューショナル・インベスター誌およびムーディーズのソブリン格付け、交易条件。
* 通貨危機の先行指標<ベスト>:実質為替レート、銀行危機、経常収支/GDP、実質株価、輸出、M2/外貨準備。 <ワースト>:インスティテューショナル・インベスター誌およびムーディーズのソブリン格付け、内外金利差(貸出金利)。
しかし"This time is different"を「国家は破綻する」としたタイトルはいただけない。
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