アジア太平洋戦争に敗れた日本は、米英ソ中の四カ国に分断占領されてしまいます。
すなわち、北海道・東北はソ連、東日本主体の中央ニッポンは米国、西日本・九州は英国、四国は中国のようにバラバラにされたために、かつての国家と民族のアイデンティが日毎に崩れ去っていくのでしたが、かのとき早くこの時遅く立ち上がったのが主人公、サブロー・ニザエモーノ・ヴィッチ・エンドー、略称サブーシャでした。
サーシャは、なんと赤の広場の一分の一、すなわち原寸大の地図を作成して北ニッポン政府をあっといわせた伊能忠敬を思わせる地理学者ですが、国境のない統一ニッポンの版図つまり日本独立をめざして孤立無援に似たゲリラ戦を開始します。
主人公のまわりにつどうのは、天才少年や高校野球監督やヤクザや熟女歌手や主将犬などなど、さながら八犬伝に出てくるような一騎当千の少数の同志たち。粉雪舞う山形を脱走した彼らは、四つの占領国に必ず散在しているであろう革命的な愛国者たちを糾合するために、さまざまな困難と身内の犠牲、さらにはCIA、FBI、KGB、MI5等々四大国の諜報機関や暴力装置の妨害と弾圧を乗りこえて、占領国が覇権を競いつつひしめく東京は六本木交差点にまで進出してまいります。
さあ、いよいよ血湧き肉踊る前代未聞の一大英雄冒険譚のはじまり、はじまりい……
数少ない国産ミュージカルアニメの中でストーリー・演出・声優陣等全てにおいて最高です(製作陣には、若き日の宮崎駿氏と高畑勲氏も参加。)。特にハリウッド作品にも全く劣らない宇野誠一郎氏に因る楽曲の素晴らしさは、特筆もの!是非、子供と一緒に観たい作品。おしむらくは画質・・・以前、バンダイから発売されていたLD版に比べて余り良くないのが、残念。
ひょっこりひょうたん島は60年代に15分番組として5年間、全1224話が放送されました。
番組終了後もそのパワフルな人形劇は様々な人に愛され、
ついに1991年から海賊の巻など5作品(短編含む)がリメイクされました。
今回のDVDボックスはその中から、「海賊の巻」「魔女リカの巻」が収録されています。
ひょうたん島の中でも「海賊の巻」はとても印象的なシリーズで、
オリジナルでも海賊たちの登場で一気にひょうたん島人気に火がつきました。
海賊たちは4人組なのですが、4人が4人ともひょうたん島島民に負けず劣らず強烈な個性の持ち主で、
敵役なのにどこか憎めないキャラクターなのです。
リメイク版ということで、台詞や展開などもかなりブラッシュアップされていて、
大人でも十分見応えがあると思います。
値段はやや高めですが、家族で楽しめると思いますので、ご家庭にひとついかがでしょうか。
吉田鋼太郎さんの黙阿彌はもう素晴らしい。 ただ、ほかのキャストのセリフが少々聞き取れない。特に序盤。 また、舞台俳優が多い中、熊谷さんが若干浮いてたかな・・・ 上手い下手以前に、セリフの発声から違う。とちゅうから声が枯れて台なし。 内容は面白かったです。それは好みによるとは思います。
NHKで放送してたんで、DVD買うほどなのかな・・・と考えてしまった。。。
竜馬暗殺やスリなどで知られる黒木和雄監督の最新作。 やっぱり、素晴らしい。日本の映画監督の中で黒澤監督がいない現在、 間違いなくトップの監督さんであることは、今回の作品で証明されたのではないでしょうか。 役者さんの個性を引き出すセンスは相変わらずで、 浅野さんや宮沢さんの演技、表情の一つ一つを大切に切り取っている。 相変わらずの黒木&原田のコンビは健在。 原田さんの演技は黒木監督でこそ光るのです。 テーマが重いだけに、ダラけてしまう感がありそうだが、そうならずに作品の世界に引き込む手腕は衰えていない。 黒木監督はまだまだ、絶頂を迎えていない。 これからも沢山映画を撮ってほしい監督の一人です。
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