どうしようもない状況、動かしようのない哀しい現実。 あそこで、ああしていなければ、、、 痛くて、自分のココロがどこにあるのか、見つけられます。
単行本に入ってない作品も収録しているというので文庫本を買った。なぜ鷺沢作品を読み続けているのか。パンチの効いた文体で自分の目を覚ましたいから。一度読むと止まらなくなってついイッキ読みしてしまった。こりゃあ、小説よりすごいやあ。思うにそうとう、鷺沢さん、小説書けなくて苦しんでたんじゃないの? それにくらべてなんと生き生きとしていることか! これこれ、おじさんが求めていたのは。鷺沢の力を吸い取り元気の元にしたいんだ。その力は第3章までみなぎっている。
高校からタバコを吸っていたこと、20歳になって祖母が朝鮮人であることを知ったこと、高校時代はファミレスで原稿を書いていたことなど彼女の個人情報、在日朝鮮人の心理、男は金がないといい女が抱けないと思っていることなどおもしろい指摘と鋭い分析。
第4章はうって変わって非常に落ち着いた文体。沖縄にハマリこんだ作家のウレセンから意識を外して自分に素直になった未発表の紀行文集だ。分量は文庫の半分近く。日頃の売文生活に疲れた作家が天国を見つけたのだ。どちらの文体もシャワーのように浴びたいくらいここちがよい。
平凡な女子高生の恋愛を平凡に描いただけ・・の作品なんですが
それが以上に感動します もじもじしている堀北真希が非常に可愛かったです
僕的にはもうちょっと長くても良かったかなってかんじ大満足でした
素晴らしい短編集。ほんのちょっと世の中からずれてしまった(1ミリくらい)の心の痛みと、そんな人たちがぱっと一瞬輝く瞬間を切り取った短編小説。
それはタイトルがすべてを包括している。お勧めです。鷺沢さんが自殺してしまった今、あとがきと群ようこさんの解説を読むと異様に胸にしみます。
解説の女性の言葉も切ない
いきいきした文章・・・作者は死んでも作品は生きている 旅が得意 語学も堪能 ただ通りすがりの旅でなく そこに住んでみたり あれこれへの{思い}
もっともっと軽々生きてもいいのに
楽しく笑いながら読んだあと考えさせられたり
どうか 読んで下さい
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