ここに登場する選手たちは、みんなジョシカクの世界では名の通った者ばかりですね。
過去のインタビューものでは個々にマニアックな話が突っ込まれてきました。
HIROKOならやっぱりSM嬢という前歴を突っ込まれ続けたし。
この本では、きわめて彼女たちを真っ直ぐに捉えています。
普通の女の子でもいいはずの子がなぜ、この世界にのめりこんでいくのか?
ただし、読後感としては、ナンバーや、ビッグコミックのスポーツコラムとか、
そういうなかで紹介される程度の話ではないかな?
あっさりとした薄味の感は否めません。
その理由を考えてみると、やはり年齢的に20代前半〜30代前半の女性に劇的な人生の変化、苦労、ドラマを求めるのは無理なのか?
まだまだ人間として未熟なんですね。
未熟な年代の人たちに達観されても素直に同意できないし。
でも、佐々木さんは文章が上手いです。肩の力が抜けているのがいいです。
だからこそ、未熟な人間の浅い考えであっても妙に弁護することもなく、自然に行間を読ませる余韻を残しています。
本書を読んでからジョシカクに興味を抱く人はきっと多いと思います。
わずかに10年というジョシカクの歴史を考えると、いまは入門書に過ぎないけど、
のちに本書がバイブルとして位置づけされることを期待しています。
人気TVドラマの主題歌をオーケストラやピアノで編曲したインスト集。
演奏自体は立ち食いソバ屋で流れてる歌のない歌謡曲(有線)レベルを越えている。
名曲がオーケストラで鮮やかに蘇ります。
僕は音楽で感動して泣いたことがなかった だけどこの曲だけは違った 魂の内側から何かが響いてくる 歌で感動した事がない僕に音楽の素晴らしさと底知れぬ深さを教えてくれた
正直に言うと このレビュー記入欄のスペースで この曲の深さを語ることは不可能だ
結論から言えば、主人公を含む登場人物の全員がダメ人間です。 主人公の女教師はそんな彼らに振り回されてはいるものの、結果的には彼等を切り捨てることなく、 ダラダラと係わり続けているため、『悲劇のヒロイン』になりきれていなかったりします。 誰かに拳銃を突きつけられて、彼等と関わっているわけではなく、 結局は自分の意志で深みにハマっているので、救いようがありません。 一回交通事故に遭った人に対し、周囲は「大変だったね」などと優しい声を掛けてくれますが、 二度、三度と事故に遭った人に対しては、口だけは「大変だったね」とは言うものの、 内心バカにし始めるのと同じ論理です。
そしてその鬱積をボクシングで鍛えた拳を使ったり、 山伏になってその根源たる人物に成敗するシーンは、 もはやファンタジーなのかサイケデリックなのかサイバーパンクなのか、 色々なものが交じり合って、わけがわからないものになっています。 最初は、『申し訳程度の天誅』でカタルシスを得る話なのかと思っていましたが、 後半からメタフィクション的な展開になったり、分かりにくい形で視点がぶれてしまったりするなど、 かなり残念な展開になっています。これは筆者が意図して書いたものなのでしょうか。
DVD化希望! 和久井さんの可愛さ堪能できます。
|