夢野久作原作、あの幻の作品ということで購入。 主演の二人の少女が、ぜんぜん少女じゃない! エロさが出すぎです。原作のドロドロ感もあまり でてないと思う。これは、火星の女という作品と してみれば、素晴らしい。
タイトルの通りある女性の不幸な質、人生とそれに巻き込まれた人たちの物語を手紙や記事の形で表した短編集。悲劇的ではあるが淡々とした文体なので印象としては存外スッキリとしたものであった。
あの問題作『ドグラ・マグラ』の一番問題な部分をCD化するという快挙に拍手。 80分黙って聞いていればあの本の内容の1/3くらいは飛ばして読んでも可、という画期的アイテム。 しかしながら聴き通すのが甚だ苦痛であるのもまた事実。 実際のところ購入後最初から最後までキチンと通して聴いたのは1、2回。 歌唱担当のみるくさんには悪いけど、オリジナルのイメージを尊重して渋いおじちゃんに歌って欲しかった。 でもそれじゃ売れないか? いっそ大槻ケンヂあたりが歌わないとダメかなぁ。
タイトルは昔から知っていたのだが、機会がなくて今まで読んでいなかった。 キンドルファイアを入手した機会に無料本のリストに載っていたため読むことにした。 文体は割合に分かりやすいが、かなりの長文でありながら、章立て等の文の切れ目が無く、栞を入れて読み休むところがない。 時間を確保した上で一気に読みたい。 その上で、現実と幻覚、現在と過去が入り乱れているので、メモでも取りながら何度か読まないと、理解するのに苦労するだろう。 続きが読みたくなる話でもある。 奇書ではあるが、間違いなく名作である。
《これを読む者は、一度は精神に異常をきたす》という、凄い触れ込みですが、私は特に精神に異常をきたす事はなかったので、そんなに恐れなくても大丈夫な書物だと思います。
ただ。
物語の中に出てくる『キ〇ガイ地獄外道祭文』は、精神病経験のある私にとって、大変ショッキングなモノだった事には間違いありません。 これを読んだ時は、悪い夢を見ているような、脂汗の滲む思いをしました。
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