2008年に発売されたThe Essential3.0シリーズ。 他のレビュアーの方が書かれているようにアメリカでは未発売に終わったKing of Popの代替え商品です。 Disc3がポイントで1,2はアルバム初収録、5は日本盤Essential、4はUK盤Essentialの収録曲。 各国の収録曲の違いは他のレビュアーが書かれていますので割愛しますが、収録順に違いがありUS盤のDisc1は日本盤UK盤の1~6,Enjoy Yourself,7~9,11,10,12~19,21の順。Disc2は1,Disc1の20,7,2~6,8,12,9~11,13,Dangerous,14,17の順。 因みにDon't Stop 'Till You Get Enoughは、日本盤UK盤ではNumber Ones用の2003 Edit a.k.a.Edited Single Ver.(3'56")ですが、US盤ではSingle Ver.(5'52")が収録されています。[Album Ver.は約6'05"] You Are Not Aloneは[Single Version 4'56"]*King of Popも同じヴァージョンですが、Number Onesでは[Radio Edit 4'34"]が採用されてます。 利点は3枚組でも紙製ケースに収まっていてコンパクトなので、市販のCDシングル(スリムケース)用のビニールカバーに収まります。
エアロスミス唯一の公式ライブ映像。 まず元々がテレビ番組なので、やたらとカット割りが多い。不特定多数の視聴者を惹きつけるにはこういうカット割りは有効だろうが、DVDとして買うファンにはちょっと不満、ふと録画したテレビを見ている気分にさせられる。また、観客席のアップ(それも女性ファン)が多すぎるのも「もういいよ」という気分になる。さらにインタビューが多すぎ、マネージャーのインタビューまで入っている。
…などと不満はあるのだが、それはすべて「演奏だけをじっくり見たい」というところからくる不満。逆に「ドキュメンタリー」として見れば、とてもよくできている。ショービジネスの密着番組としては、マネージャーがどうやって演奏曲の調整を行なうのか、あと「プロフェッショナルの仕事」として、エアロスミスのメンバーは音楽をどう考えているのかなど、非常に面白い。40年もの歴史を誇るバンドとしては、当然、「反逆精神」だけでロックをやっているわけではないし、またアメリカ人にとっての「ロック」は、ハリウッドと同じエンタテインメントであることがよく理解できる。
演奏をじっくり見るには不満だが、エアロスミスが好きになるDVDであることは確かだ。
かっこいい部分と呆れる部分と不思議な部分が・・・・ すごいね。
かれこれ40年の歴史を持つエアロの歴史を概ね網羅したコンピレーションで、これからエアロを聴こうという人には良く出来た「カタログ」として推薦する。ただ、個人的には彼らの全盛期であるコロンビア時代の曲の収録が少ないのがやや残念。しかし朗報がある。来日を記念してこの時代の作品群が1,300円で再発されるのだ。
デビュー作「野獣生誕」から「ライブ・ブートレッグ」まではどれもお薦めだが、最低限「ロックス」と「グレイテスト・ヒッツ1973-1988」の2作は必携。後者は1,000万枚以上のセールスを記録した「グレイテスト・ヒッツ」の拡大版で、全盛期の代表曲がほぼ網羅されている。「ロックス」はエアロの最高傑作であると同時に名盤100選にも入る歴史的名盤で、今聴いても血がたぎる。青春時代、盤が擦り切れるほど聴いたこの名盤。今宵久しぶりに聴こうかな。
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