「夢のカリフォルニア」のリリース40周年を記念して製作されたTVドキュメンタリーに、エクストラ・ソング5曲や、未公開のインタビュー映像などを盛り込んだDVDです(本年4月21日発売)。しかも、モンタレー・ポップ・フェスティバルでの歴史的パフォーマンスなど、貴重な映像が多数収録されていています。彼らの活躍をリアルタイムでは知らないぼくは、これまでにもいくつか、彼らの映像が収録されているDVDなどを集めてはいました。でも、これは決定打になりました。 改めてその映像やインタビューに接し、彼らの歌う姿を見ていると、時代に抜きん出た力を持つ本当に良いグループだったし、シーン(ヒッピームーヴメント華やかな頃)に現れたタイミングや、男女二人ずつというメンバーの構成の妙、その後のメンバーの命運なども考えると、1965~1967の実質わずか2年半ほどの彼らの活動期間がまさに奇跡のように思えてきます。 それにしても、なんと美しい曲、ユニークなアンサンブルだったことか!
3人の主人公がそれぞれの立場でそれぞれの人生に悩み、苦しみ、そしてそれぞれの答えを出していく。「自分を必要としてくれている人達がいる。だから自分もその人達を必要とする」 それは決して甘えではなく生きていく上で大きな愛でありやすらぎである。そんなことを教えてくれる作品です。 どんなことでもいい。小さな一歩を踏み出そうとしている方、または踏み出す勇気を求めている方。ぜひ読んで見てください。
6年ぶりに中学の同窓会で再会した21歳の堂本、柴咲、国仲が、同窓会の後忍び込んだ中学校でとんでもないことを目撃することで、奇妙な連帯感が生まれ、東京に戻っても会うようになる。大人の世界の入り口に立つ3人の複雑な心境が描かれる青春物語。 堂本はいつも通知表がオール3のつまんないやつ(母役余貴美子談)。自己主張のない平凡な青春を送る。柴咲はブスでイジメの対象だったが、東京の高校に進学したのを機にイメチェン、美人になってスカウトされモデルになる(が成功はしてない)。金持ち彼氏(竹内春樹)からはお姫様扱いされている(飾り物扱いかも)。優等生だった国仲は大学進学に失敗し、人生初の挫折を経験し、今は小さな海苔会社のOL。上司(鈴木ヒロミツ)から会社のアイドルと持ち上げられるが不満な日々を送る。 何となくつまらなかった日常が、様々な出来事に巻き込まれ、挫折や失恋(泣ける)を経験するが、3人は寄り添うように励まし合いなんとか前に進んでいく。金欠で死にそうになる柴咲の演技が楽しく笑ってしまった。恋愛対象にならないと一蹴(笑)されていた堂本がストーリーの進展につれて男らしくなり、柴咲、国仲は友情以上の好意を持つが...。 豪華な脇役陣が盛りたてる。クドカンが珍しく(?)俳優としていい味を出している。田辺はリストラで堂本のバイト先の運送会社に就職するが、人生の転落にへこんでいる。夢のカリフォルニアの歌詞の意味をどこにも行けない田舎者が暖かいカリフォルニアへの憧れを語る悲しい歌だという。堂本の父は岸辺一徳、口癖は「世界は愛に満ちているか」。 堂本柴咲ともに好きな俳優で本編の評価はギリギリ星4だが、特典映像が1巻(のみ1話収録、他は各巻2話)に10数分あるだけの貧素なDVD構成なので評価を一つ下げた。
内容は言わずもがな。香港映画のヌーヴェルヴァーグ。フェイのセシルカットと,小気味よい仕草そしてリズム感。トニー・レオンの純朴たる眼差し。
「夢のカリフォルニア」は,この映画のためにあるんじゃないかと思わせる,音楽と映像の一体感。
リマスターされた映像は確かにキレイ。格段に良くなった音声とあいまって,独特の味がほんの少し損なわれた気がするのは私だけ? 夢から現実(うつつ)の味に変わったと表現すべきかな。それもまたたまらないんだけど。
ママス&パパスのCDは極端に左右がセパレートしたステレオミックスばかり採用されている。気持ちは良いが作品自体がストレートに伝わらない。これだけ待ってオリジナルモノラル音源がリリースされる気配が無いのはモノラルマスターが行方不明だとも思うが、そうだとしたらアナログ落としでも良いから出して欲しいところだ。
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