主人公のアリ役の子が本当に貧乏慣れしてそうな感じだなあと思ったら案の定オーディションで貧困層の家庭から選んだそうで。スラムドック〜を思い出したり。
アリの妹ザーラは利発そうで、その対比も面白いなと。
起承転結は日本の映画やハリウッド映画ではあまりみられない展開で、終わり方もえっと驚く感じだったんですが、見て損はない映画かな、と。
あと、細かいあれこれ(アリやザーラに鉛筆を上げてザーラが機嫌を直す)なんかは日本ではちょっと考えられないかも、と思ってそのあたりも面白かったです。
アリとザーラの兄弟愛に胸が熱くなります。 修理したザーラの靴を紛失してしまったアリに、兄が父母に叱られないように「私はどうしたらいいの」とザーラが交換日記のように、ノートで尋ねるシーン。 二人が汚れてしまった運動靴を洗いながら、石鹸でつくったシャボン玉を飛ばし、笑い合うシーン。 ザーラが自分の靴を履いている女の子を見つけ、兄と二人でその子の家に駆けつけながら、目が不自由な父の手を引く女の子に何も言えなかった場面。 どれも、優しく、切ない気持ちになりますが、特に、アリが妹ザーラのためだけに全力で走り、結果、優勝したマラソン大会の三等の副賞「運動靴」を取れなくて泣いてしまったシーンでは、もらい泣きしてしまいました。 ラスト、アリの傷ついた足に金魚が寄ってくるシーンは、なぜか「ドクターフィッシュ」を思い出しました。 アリとザーラ、そして、貧しくても他人への思いやりを忘れない両親。 みんな幸せになってほしいな。 お父さんの自転車に二人の運動靴が積まれていてホッとしましたが、私も二人に運動靴をプレゼントしたくなりました。
こんなに心洗われる素晴らしい作品内と思います。ふとしたことから運動靴をなくしてしまった思うとのために、運動靴を兄妹の2人で使うアリとザーラ。兄のアリはマラソンの試合で、2位を狙おうとする!なぜかというと2位の商品は運動靴だから。奮闘するアリの姿、そして兄妹の愛に感動します。私は本で読んでもすごく感動しました。この素晴らしさは、充分に伝わってくるし、より一層、キャラクターの気持ちを感じることができます。
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