少し前に、偉大な日本人を特集した番組があり、
自分もそんな気になって悦に入る日本人がたくさんいましたが、
我々が、いま必要としているのは、ダメ人間の見本、すなわち反面教師。
あのようには、なるまい、という気概を持たせてくれる良書、「敗北DNA」。
ダメ人間が詰まりまくっております。
ま、単純にギャグ漫画として最高におもしろいのでおすすめです。
ギタリスト岡庭が失踪し、脱退を発表してから、1ヶ月程が経った。
次のアルバムまでは、時間がかかるだろうとも思っていたが、
そんな逆境にも負けず、物凄いフルアルバムを作ってきた。
前作「BUFFALO SOUL」も名盤だったが、半年余りでここまで
レベルアップしているとは思わなかった。
正直、自分は3人でのスタートということもあって、
このアルバムには不安と期待が入り交じっていたが、
聞いた瞬間、本当に驚いた。
サポートメンバーの活躍もあって、前作の壁を見事に超えた
新たなスタートを切るアルバムとなった。
個人的に成長を感じたのが、「Flashlight & Flashback」この曲だった。
曲の構成、歌詞、ギター、疾走感。どれをとってもこのアルバムで一番の曲だと思った。
最後のサビにこんな歌詞がある。
だから生きることやめないで
心に焼き付けるのは一秒間だけ
手にしたチャンスを刻めフラッシュライト
この曲がいつ作られたのかは、分からないけれど
もしかしたら、失踪した直後の岡庭に向けられている歌詞でもあり、
3人でのスタートを切る上での覚悟の歌詞でもあるのではないかと思った。
もちろん岡庭は生きている。将来、4人で再結成するのを願いたい。
そんな気持ちにもさせるアルバムだった。
大学生葉山は、単位をエサに椎名教授の実験に協力することに。
口移しで飲まされた新薬は、ベタな恋愛シチュエーションを巻き起こす、ドジッ子☆になる薬。
走れば転ぶ。エレベータに乗れば閉じ込められる。ケーキがあればひっくり返す。
数々のドジッ子を利用した(ドジッ子してない時でも積極的に)教授からセクハラを受ける日々が始まった。
話の展開はドタバタでが、絵は綺麗ですし、筋の中心は「惹かれていく葉山」になってます。
ベタなセクハラとドア隔てても生足の気配で釣れる教授の分かりやすい変態ぶり。時々見せる、真剣に葉山を大事に思う表情。
そんな教授に悪寒を感じながらも、まんまと(?)自分の気持ちを自覚してしまう葉山。
笑いとラブさが調度いいバランスで、反発する葉山も乙女入る葉山もどちらも可愛いです。
ただ、自覚したばかり&素直に受け入れられないので、エロさの進展具合としては描き下ろしの3P状態でケーキ代わりにされる、がMAXと思います。
他に読みきりで、
・いい人に見えてあからさまにセクハラのパティシエ×全く気付かず攻に憧れる純粋大学生。
・卒業式の第2ボタンをめぐる勘違いから生まれる恋。
の2本収録。
これは、キューブリック監督の亡くなったとき、追悼ドキュメントで作品の紹介を見て一番興味を持った作品。
数年越しで見るのを忘れていた作品。
いままで「時計仕掛けのオレンジ」と「2001年宇宙」くらいしかまともに見てなかったが、
今後は熱烈なファンになってしまいそうだ。
核戦争、ある恣意的・狂信的指導層の暴走、随所にほのめかされる陰謀・・・
いま観ても、いやまさに今だからこそ見えてくる新鮮さがある。
・・・9.11事件のあと、映画はあの事件に乗り越えられてしまった。・・・
そんな言説がささやかれたが、この映画はそのような21世紀においても完全に読み直しに耐える内容。
ピーター・セラーズの、まさに「異常な」、鬼気迫る、名演が、いつまでも心に残る・・
きわめて多角的な解釈、時代による読み直しに耐えうる作品として、聖書、ワーグナーのオペラなどと性格を一にする。
これこそ、「マスターワーク」の何ふさわしい。
きわめて多角的な解釈、時代による読み直しに耐えうる作品として、聖書、ワーグナーのオペラなどと性格を一にする。
(ただしオペラ演出で現代の代表的な演出家のピーターセラーズとは無関係。日本語では同姓同名だが、つづりが違う。今回初めて知った 笑)
冷戦を描いたブラックジョーク映画。終始コミカルな内容が逆にブラック。 米軍のテロップが皮肉。
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