とりとめのないといえばそれまでだが、兎に角様々なスタイルのブルースをドカーンと1枚にブチ込んだCD。戦前のブルースや90年代以降の作品は含まれていないが、シカゴ、テキサス、ルイジアナといった地域のブルースや白人スターギタリストなどなど。なにが凄いって、これだけ色々なレーベルの音源をちゃんと承諾を得てまとめてる事かな。ブルースって音楽に1枚のディスクで無理矢理お近づきになろうとするのは不可能だが、ここからそれぞれのアーティストの単独盤を探すのは良い作戦かも。以外と渋い選曲もあるし!
2002年公開のコメディ・タッチのヒューマン・ドラマ「ヤァヤァ・シスターズの聖なる秘密」のサントラで、プロデュースはTボーン・バーネットです。
Tボーン・バーネットと言えば、2000年に公開された「オー・ブラザー」のサントラを担当し、このサントラが第44回グラミー賞年間最優秀アルバムを受賞したことで有名なプロデューサーです。
本サントラも「オー・ブラザー」同様にブルース、ゴスペル、ケイジャンなど古めの様々なジャンルの曲を収録しております。ブルースの大御所ジミー・リードやゴスペルの大御所マヘリア・ジャクソンなどの古い既発表曲が中心ですが、そうした雰囲気にマッチしたボブ・ディラン、ローリン・ヒル、メイシー・グレイ、トニー・ベネット、アリソン・クラウスの新録音が収録されており、かなり価値ある一枚と思います。
映画を見ていなくても全然大丈夫。コンピレーションとして十分楽しめます。サントラ「オー・ブラザー」が気に入った人にはかなりオススメします。
なお、輸入盤と日本盤の内容は同じです。輸入盤は「Divine Secrets of the Yaya Sisterhood」と入力すると検索できます。
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