菊間千乃 商品

菊間千乃 私が弁護士になるまで

とりあえずこの本は、弁護士を目指すきっかけとなりました。少しでも迷ってる人がいたら、この本を読むといいでしょう。モチベーションあげるのに最適。 私が弁護士になるまで 関連情報

菊間千乃 私が弁護士になるまで

なぜ弁護士になろうとしたのか?そこに至るにどの様な心の動きがあったのか?ということに興味があり、読ませて頂きました。幾度と襲う逆境から、そのたびに立ち上がり、最後にはその努力が報われる、というよくある美談だけに終始せず、正直な心の動きを吐露されていて、好感を持ちました。特に印象に残ったのが、謹慎中の心境についての部分です。「自分の殻に閉じこもる−社内全員が自分との接触を拒んでいる、との意識−先の見えないトンネルの中のようだ」と身の置き場のないつらい状況が目に浮かびました。やがて、「居心地が悪いのは−自分の気持ちが悲観的だからであって」と自身に問題あると気づかれます。私自身も仕事でしくじった時期があり同じような経験しましたので、共感するとともに、そういうもんなのだなと再認識できました。「退社したことをなんども悔やんだ」「会社、組織に残り安定、着実な人生を歩む元同僚を羨ましい−不安が付きまとう」との記載があって、不安に苛まれながらの受験であったことも窺えます。菊間さんが、どうやってそのような不安や苦境から乗り越えたかは、本書を読んでもらえればと思います。本書は単なるタレント本と捉えるのでなく、自己啓発本として、もちろん弁護士を目指す人に役立つ本だと思います。 私が弁護士になるまで 関連情報

菊間千乃 私が弁護士になるまで (文春文庫)

大学受験も浪人だった(滑り止めさえ落ちた)、大きな転落事故にあって何ヶ月もリハビリをした、未成年飲酒問題で謹慎となった、司法試験の勉強は最初のイメージよりもずっと長く厳しいものだった、それも1度目は不合格だった・・・そういう「ダメな菊間」が必死にもがきながら勝ち取ると言う絵がここにある。5年以上も司法試験の為の勉強をやり続けた人の努力の軌跡。はっきり言って醜い。それでも司法試験に合格した。希望する弁護士事務所へ就職も決めた。その生き様がここに在る。菊間さんは現役時、仕事との両立のため、仕事以外はすべて勉強、毎日家では3時間しか寝ず、それ以外は車の中で仮眠をしていたのだそうだ。浪人時は朝の6:00-2時間、それから図書館で9:30-23:00までの勉強。それを1年間欠かさずやったと言う。試験の1週間前に会場近くのホテルに泊り込み、段ボールを9箱持ち込んだ。結果は知らずともこのエピソードを聞いたら誰だって思う。「そりゃ受かるだろ・・・」と。彼女は仲間がいた。親友がいた。そういう者への多大な感謝が多く書かれている。会社時代の仲間や大宮での仲間への感謝の言葉は本当だろう。一方で、彼女が辞める遠因とも言える「未成年のアイドルを飲酒に誘い、彼のキャリアを喪失させてしまった」ことに対する懺悔の表記はほとんど無い。週刊誌の記者に声をかけられたら「もう会社は辞めて公人ではないので」と冷たく言い放つ(彼女はアナウンサー時代に多くの私人に声をかけ、協力して貰って仕事をして来たはずだが。酷い矛盾である。) 自分に都合の悪い「このままじゃ受からない」と言う主旨を言った教授のことは許さない。 大宮法科大学院やそこの教授(多くが現役の弁護士)を絶賛しつつも「それだけじゃダメだ」と平気で言い、「予備校」を絶賛する。大宮の主旨を考えれば、教授が予備校を嫌うのは分かり切ってるだろうに。 JASRAC出と書いて堂々とケミストリーの歌詞を載せているが、最終ページでは「本書の複写、複製を禁ずる」と平気で載せている。法的にどうなのかは知らないが「自分の都合のいいものはマネする。都合の悪いものは一切書かせない」と言う姿勢が強く見えた。ものすごい矛盾だ。 確かに未成年飲酒問題で叩かれた菊間さんはマスコミやネット掲示板にひどい不信感があるのだろう。それでこういったスタイルは彼女なりの防御なのだろう。しかし、明らかに周りを「敵・味方」にはっきりと分けるこのスタイルは好きにはなれない。そして非常に主観が強く、正誤でなく、菊間さんの「好き/嫌い」「使える/使えない」で決めていると感じた。酷く冷徹である。そして自身ではそうと気付いてないようだ。すごく違和感がある。彼女自身認めるように、負けず嫌いで、また上昇志向も強いと思う。事実、辛苦の中で夢を叶えたわけで、そういう所は頭が下がる。なかなか勉強や仕事でうまく行っていない人は本書を読んで心強くなれるはず、と思った。ただ一方で、無意識か有意識かわからないが、非常に冷徹に計算をして行動しているのが、とても残念だった。受からない間は、一切交流を経つのに、受かったらすぐに前職のフジテレビで研修を受けてしまうのが彼女である。ここでは書かれていないが「どうだ、見たか!」と過去の同僚に弁護士バッジを見せびらかしてるようだ。そういう「負けん気」が彼女のモチベーションになって来たのは分かる。けれど、アナウンサーだろうが、弁護士だろうが、絶対に失敗はする。人間だから。その時にバッシングされるのはどういう人だろうか?彼女は、もう少し深く考えてもいいのではないだろうか。今度もどうしようもないぐらいに攻撃されたら菊間さんはどう思うのだろう?今度こそ勝てると思っているのか?弁護士を辞めて、次の何かを探すのか?分からない。そういう軽薄な思考、言動が誰かを辟易させ、嫌な気持ちにさせることも多い。修習生として、少年刑事事件に多く関わった、と書いてある、感動した、と書いてある。それは事実だろう。けれど、将来は絶対に関わらないだろうと思う。何故なら少年刑事はカネにならない。また刑事被告など弱者そのものだ。関わって得など何もない。彼女に弱者の味方はしないと思う。損だから。合理的な彼女はなるべく関わらないだろう。彼女はカネになる、高等な、派手な、仕事を選ぶだろう。有名弁護士、すごーい、ただそう言われたいと無邪気に思ってる、そんな感じだ。確かに彼女の闘争心は激しいのに、周囲と大きく揉めたとかそういう雰囲気は無い。むしろ周囲と上手くやっているようだ。そういう高いコミュニケーション力は凄い(だからこそ最難関の女子アナ試験に受かってアナウンサーになったのだろうけれど)。だけど、これじゃ「すごく嫌な女」じゃないか。彼女の凄まじい闘争心を感じたので星4つ。1つ分マイナスは、あまりに自分に都合よく書くなあ、と思ったのでその理不尽さ、矛盾に。菊間さんは事故の時、不祥事の時に、ロースクール学生時代にたくさんの人に支えてもらったはずだ。けれど、「自分の助けになった人」「支えてくれた人」以外への『感謝の気持ち』をまったく感じない。彼女の中では自然なんだと思う。悪気は無いと思う。ただ後味は悪い。それも含めて1人の欠点のある30代女性が、もがきながらも成功した、夢を果たしたわけだから、読んでみるべきだと思う。世の中「いい人」だけじゃうまくいかないことが多いのだから! 私が弁護士になるまで (文春文庫) 関連情報




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