大恐慌、禁酒時代のアメリカのサーカス団で繰り広げられた愛憎劇です。団長のオーガストを演じたクリストフ・ヴァルツによって、嫉妬深さや恐怖がより増していました。サーカスのゾウもいい味を出していましたね。 恋人たちのパレード [Blu-ray] 関連情報
のっけから殺人のシーンで始まるこの物語は、ロールするドラムのような緊張感と高揚感を連れて、私のなかになだれ込んできた。サーカスの熱気、歓喜、その喧騒、その猥雑さに包まれ、興奮の坩堝に巻きこまれてゆくような感じ。語り手のジェイコブは93歳。彼が語り始めたのは、70年も前に起きたサーカス史上に残る大惨事のなかで行われたある殺人の真相だ。93歳の今と23歳の今が交互に語られる。生真面目な語りながら、ミステリー、青春小説、純愛小説の要素が渾然一体となり、ぐいぐい読まされた。突如起きてしまった身の上の不運から逃げるように、ジェイコブは鉄道移動のサーカスに飛び込んでゆく。名門大学の獣医学部卒業を投げ出し、全く違う世界に身を置く。獣医の役割を担った彼がサーカスで出会う人々は、一筋縄ではいかない強烈な個性を持っていた。サーカスでは、搾取と隷属、権力と暴力が渦巻いているのだが、ジェイコブはそれらに呑みこまれるのをよしとしない。潰れたサーカス団から引き取った象、ロージーとの出会いが、恋する相手、マーリーナとの関係を一挙に縮め、獣医(正確には違うが)としての正義感を一層引き出してゆく。優しい目をしたロージーと心が通い合ったと知るその至福。心を開いてしまえば、象は人を裏切らない。93歳のジェイコブが語るサーカスでの生活はほんの3〜4ヶ月の出来事だ。歩くこともままならず車椅子で過ごす老人介護施設から目と鼻の先にサーカスのテントが設営されているのを目の当たりにして、彼の脳裏に70年前のことが突き上げるように思い出されてならないのだ。妻と子供たちとの幸福な家庭の回想がいきいきと語られる件には心打たれた。今も彼の胸を去来するその輝かしく煌びやかな世界への追憶は、ラストであっという展開をみせる。色褪せることのないその思いが、この物語に迫力と臨場感を与えている。 サーカス象に水を (RHブックス・プラス) 関連情報
歌姫たちのヒット・パレード ベスト 異邦人 待つわ オリビアを聴きながら 夢で逢えたら アメリカン・フィーリング 飛んでイスタンブール 東京ららばい DOWN TOWN 九月の雨 ブルー この空を飛べたら 恋人よ フィーリング DQCL-2049
「東京ららばい」が入っていたから.また当時の歌声で聴けたのがよかった.渡辺真知子もよかった. 歌姫たちのヒット・パレード ベスト 異邦人 待つわ オリビアを聴きながら 夢で逢えたら アメリカン・フィーリング 飛んでイスタンブール 東京ららばい DOWN TOWN 九月の雨 ブルー この空を飛べたら 恋人よ フィーリング DQCL-2049 関連情報
観る前はさわやかなラブストーリーを想像していたけれど、想像以上にしっかりとした人間ドラマでした。なんせ、禁断の恋の話なので。例えるなら『タイタニック』といったところ。冒頭で老人が語りだすシーンや、禁断の恋の設定など『タイタニック』を彷彿させるところが何箇所かありました。『トワイライト』であんな脚本に付合わされているパティンソンですが本作では好演です。当然ながら吸血鬼より人間味があるので演技力を見せつけられます。そしてウィザースプーンの夫役で出演しているクリストフ・ヴァルツのキャラの存在感には圧倒されました。彼はサーカスの経営者なのですが、動物を乱暴に扱ったり、サーカスのメンバーに対する態度など演技に圧倒されました!はまり役ですね。サーカスの団長役でしたが何度か軍隊の上官に見えてしまいました。笑アメリカの大恐慌時代を舞台にしているけれど、サーカス団を描いているので、その時代の暗さはあまり感じさせず、どちらかというとサーカスのシーンなど華やかなシーンが多く、見ていて楽しかったです。サーカス団の動物たちの演技も素晴らしかったです。特に象!「象ってこんな演技できるの?!」って思いました。あと名演技犬アギーも出演してますよ! 恋人たちのパレード [DVD] 関連情報