旧約聖書についてまったくと言って良いほど知識が無かった私ですが、この本はとても読みやすく、内容を歴史と絡めて紹介してくれるので物語を読むように楽しめました。本の流れもまとまっていて2日でいっきに最後まで読める面白さでした。そしてこの本を読んで得た結果はかなり有益なもの。いろいろな地域、分野に影響を与えている旧約聖書の世界を知ることで現代の文化にたしいて今までより理解が深まりました。私は海外旅行やTVドキュメンタリーで様々な文化に触れるのが大好きなのですが、この本で得た知識で更にそれらが楽しくなりそうです。ちなみにこの本を読んだ後に『新約聖書を知っていますか』を読んだのですが、この順番はお薦めです。 旧約聖書を知っていますか (新潮文庫) 関連情報
レビューではないです。審査のときにひっかかる読んでもらえると思い書いています。当該書籍の写真がまちがっています。読書メーターにも、間違って表示されるので、差し替えていただきたいです。よろしくお願いします。 ナポレオン狂 (講談社文庫) 関連情報
源氏は好きです。大好きです。円地文子訳、与謝野晶子訳、アーサー・ウェイリー英訳(平凡社ライブラリー)で読んでいます。私に言わせれば、源氏入門書の3大傑作の一つが本書です。後の2作は中村真一郎先生の「源氏物語の世界」(新潮選書)と瀬戸内さんの「わたしの源氏物語」ですね。 源氏は偉大な作品ですが、登場人物の数の多さや、人間関係の複雑さ、その膨大な分量などに圧倒されて挫折してしまう人が多いようですね。これから源氏にチャレンジしようという方や、何度も挫折したという方におススメなのが本書です。阿刀田さんの古典ダイジェスト本は「旧約聖書を知っていますか」「新約聖書を知っていますか」「ホメロスを楽しむために」などを読んでいますが、どれも難解・長大という理由で敬遠されがちな古典作品や名作を快刀乱麻を断つような筆さばきでダイジェストしています。完全版に挑戦しようという闘志もわいてくる名著ばかりです。本書も例外ではありません。私は高校時代に中村先生の件の著書を読み、大学1年の時に瀬戸内先生の問題の著書を読みました。おかげで源氏嫌いにも日本古典嫌いにもならないですみました。源氏入門者の方も、源氏・日本古典嫌いの方も、源氏挫折経験のある方も中村・瀬戸内・阿刀田の3大名入門書で、源氏好きになれるといいですね。 源氏物語を知っていますか 関連情報