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給料事情 あなたがもし残酷な100人の村の村人だと知ったら

【概要】(分野)社会問題、経済、金融(頁数)絵本57頁 + 本文120頁(出版日)2015/11/10 本書は、国の借金や少子高齢化、貧困、格差、食糧問題など、現在の日本が抱える様々な問題を総覧し、その全てを具体的な「数字」で表現することで、問題の深刻さを浮き彫りにしています。 後半には、こうした日本で生き残る術や心意気、また、ファイナンシャルプランナーである著者が考える、経済と「お金」の正しい在り方などが説かれます。【内容】 本書の3部構成となっています。 第1部では「日本が100人の村だったら」という仮定で、絵本調で書かれた現在の日本の問題を60頁近く取り上げて行きます。 少子高齢化であれば、人口減少、老老介護、認知症などの精神疾患。貧困問題であれば、生活保護や、奨学金、母子家庭や、独居老人など、扱われるデータは多彩です。 第一部の後半では、絵本で消化したこれらの問題を見開き2ページで、より詳しく紹介されて行きます。 第2部では、この様な日本で生きて行くための術や心意気が述べられます。 先ず、目的を考えずに、ただノウハウを重視する「手段思考」を批判し、「何のための金銭か?手段か?」を問いながら、人生の貴重な時間を浪費しない「目的思考」を勧めています。 その上で、従来の金銭重視となる「お金資本」だけでなく、自身の「強み」となる「自分資本」、知見を共有し、高め合える「人間関係資本」の二つの資本を着実に積み上げて行かないと、「幸福にはなれない」と述べられます。 第3部では、筆者の経済と「お金」の在り方について持論が展開されます。 本来「道具」でしかない「お金」が、どうして経済にまるで「神」として君臨するように見えるに至ったかを、様々な著名人の言葉や、ニクソンショックやコンピューターの開発などの歴史的な出来事を交えながら述べられます。 最終的には、「お金」の「時間と共に価値が減らない」という特性が諸悪の根源であると説き、私たちが「お金」を上手く「使う」ために、時間と共に価値が減少するお金(エイジング・マネー)を作ることが有効だと述べています。【感想】 本書は、第1部で問題意識を提起し、第2部で解決法、第3部で著者独自の社会論が述べられており、次第に話が抽象化して行いきます。興味深く読める反面、読み終わった後に、第1部で挙げられた諸問題とどの様に関連しているのかを捉えるのは一苦労でした。 しかし、第3部の「エイジング・マネー」の記述は大変興味深く、「お金」と「価値」の在り方について新しい視点を与えてくれるものと思います。 あなたがもし残酷な100人の村の村人だと知ったら 関連情報

給料事情 日本人の給与明細 古典で読み解く物価事情 (角川ソフィア文庫)

タイトルからは、歴史を振り返ってそれぞれの時代の代表的な職業ごとの給与額であったかを書いた書物のように思えるだろう。実際には収入(給与)のことも出て来るが、家計費、旅の宿泊・交通費のことまで現代の額に換算して示している。著者の狙いは、給与額ではなくて、史料となった文献から当時の人々の暮らしぶりを描きたかったと思われる。興味をつなぐものとして給与明細があるのである。律令時代の農民が中央に納税するため現物を都まで運ばねばならかったことなど詳しく書かれている。当時の農民の収入が230,400円で税率は21.09%だったことが詳細な計算で示されていて新鮮であった。江戸時代についてはこの書とよく似たものがすでにいくつも出ているので雑学的な知識がかなり広まっているが、この本は具体的な金額計算を細かく行っていることが特徴で、旅行の関連経費については特に詳しい。泊まる旅館のランクごとの宿泊費(金額)が示されている。武士(公務員)の制服(スーツ)の値段も示されている。※1988年に出版、それに加筆がされて今回の文庫化となったようです。歴史雑学の本としても面白いことこの上なしであるが、古代から江戸までの人々がどういう暮らしをしていたかも浮かびあがってくるのもこの書の魅力である。また、日本人の旅行好きについてシーボルトやケンペルが記録として残していることは特に印象に残った。日本人は少なくとも江戸時代から旅行好きであったらしい。 日本人の給与明細 古典で読み解く物価事情 (角川ソフィア文庫) 関連情報

給料事情 あなたの値段―当世給料事情

大手銀行から高級官僚や知事,都銀・地銀,自衛隊,開業医から大相撲,カメラマンやツアコンなど,カバーしているのは29職種。ご苦労様。やっぱり弁護士は高給取りだが,地方公務員,国会職員や在京テレビ局には隠れた高額所得者がウヨウヨいるらしい(在京キー局男性アナ30歳代後半で1800万)。一部の外交官やパイロット・都営バスの運転手などはやっぱり人件費という点では高額だが,国益・人命を錦の御旗に掲げているので,意見は分かれるだろう。年収2000万円前後から後半台に散らばる都道府県知事は,仕事内容で給与が変動すべきと思うが,どうだろうか? 少なくとも,長崎県知事の年収(2100余万)が全国第17位というのは(福岡県19位,熊本県35位),県民として解せない。自衛隊や消防・警察は目に見えて命懸けの職業で,給与体系の見直しは絶対に必要だが,これに対する代価を私は高いとは思わない。逆に,アニメータや大部分の看護師,勤務医などには貧給(貧窮?)者が多いらしく,客室乗務員らに対してと同じくらい,ご同情申し上げる。私は転職経験者だが,現在の給与については文句を言う資格がない。黙って時期を待っている。贅沢は,求めればキリがない。欲望が満足されれば,夢も野望もまた消える。これを読んでくれてる読者の皆さん,自分の業務にプロ意識を持って取り組みましょうね。僕も頑張ります。(750字) あなたの値段―当世給料事情 関連情報




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