稲見一良 商品

稲見一良 ダブルオー・バック (新潮文庫)

オープンシーズン斧アーリィタイムス・ドリーム銃執るものの掟の四編で構成されたオムニバス。ストーリーの核になるのは00buck弾を装填したショットガンである。同じ銃が出てくるが、銃の所有者は代わっていく物語である。大藪晴彦の「凶銃ワルサーP38」と同じパターンだが、個々の人物の造詣は稲見一良氏の方が遥かに巧い。クレー射撃の選手、中学生の少年、バーのマスター、余命幾許も無い老猟師へと銃が流転していきます。一番気に入ったのは、銃の流転に決着がつく最後の話。老人が主人公の自然派ハードボイルドなので、陳腐な都会派ハードボイルドとは比べ物にならない、個性溢れる傑作。都会の競争社会で負け組になったと思い込んで絶望している若者に読んで欲しい。勝ち負けを超越した素晴しい自然が、地球にはあるのですよ。ナイフをかざして突っ込むなら、山奥で猪や熊と戦ってほっしいw猪食べるとおいしいよね。 ダブルオー・バック (新潮文庫) 関連情報

稲見一良 セント・メリーのリボン (光文社文庫)

自分の過去読んだ小説の中では最高だと思いました。ハードボイルドと言うと、キザな台詞と否定的な言い回しのイメージだったのですが、、人間味あふれる主人公の魅力が半端じゃないです。この本にめぐり合えて良かった、と本気で思いました。なんとなく気になっている方には是非お勧めします。他の方のレビューを参考に購入に至りました。この場をお借りしてお礼申し上げます。 セント・メリーのリボン (光文社文庫) 関連情報

稲見一良 ダック・コール (ハヤカワ文庫JA)

 狩猟、あるいは自然、動物をとおして物語られる男の世界がここにある。抑制の効いた筋肉質の文体、壮大なスケールを感じさせる美しいストーリーはみごと。たしかにハードボイルド小説だ。久々に澄み切って、美しい短編集に出会った。 しかし作者はすでに故人。 あまりにも、惜しい。 ダック・コール (ハヤカワ文庫JA) 関連情報




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