戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版 [レンタル落ち]
安物DVDシリーズとしてスタートしたコワすぎが遂にスクリーンに!ということですが、私が初めて見たのは本作だったりします笑。今回の題材は土地モノで、行くと必ず呪われると噂される「タタリ村」へ我らが工藤ディレクター以下撮影陣が向かうというもの。いつものメンバーに加え、前作に登場した浄霊師、霊を否定する物理学者、そしてアイドルの小明(本人役)と、バラエティに富んだ面々が名を連ねます。 序盤は、タタリ村へ向かった一行に悪霊たちが襲い掛かる場面が描かれます。悪霊に憑りつかれた小明の発狂演技は必見。そしてお馴染みの呪術道具で小明をぶん殴る工藤さんも必見です笑。頼りになる(はず)の浄霊師さんも「俺一人じゃ守り切れねぇぞ」とか言ってあっさりやられ、ついでに物理学者も悪霊に憑りつかれ、そうこうしているうちに巨人のような影が姿を現し…。怪現象の応酬に圧倒されていると、いつもの三人以外は行方不明になってしまいます。 中盤から終盤にかけては、これまでの過去シリーズの伏線が回収されていきます。幾度か劇中で言及されてきた工藤の過去、FILE02で登場した夕子と先生の関係、FILE03に登場した巨大なアレ等々…。後付けで考えたのかもしれませんが、過去作の疑問点が一つ一つ繋がっていく様はなかなか心地良いです。 そしてラスト。シリーズ史上最大の超展開でクライマックスを迎えます。白石監督は「へんげ」を見て巨大化ものをやりたかった、と仰っていましたが、あれはいささかやり過ぎかと笑。劇場で初めて見た時は目が点になりました。 シリーズを通して見ても、特に”工藤節”が全開な本作。最終的には市川共々異空間に囚われてしまう工藤さんの姿には涙を禁じえません。今までの謎がほぼ氷解し、最終章となる次作への期待度が最高潮に達する本作。シリーズファンは必見の作品です。
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任侠書房 (中公文庫)
任侠シリーズ第1弾となる『とせい』改め、『任侠書房』。物語は、昔気質のヤクザ、阿岐本組の組長が、倒産間近の出版社「梅之木書房」を立て直す為、社長職に就くところから始まる。主人公で阿岐本組代貸である日村誠司は、そんな組長の気紛れに辟易しながらも、阿岐本に対する恩義と忠誠心で乗り切ろうと東奔西走するが……大変、楽しく拝読致しました!今野敏さんというと、重厚な作品のイメージが強く、個人的にはあまり好きな内容ではなかったので縁が無かったが、書店でシリーズ最新作の『任侠病院』が発売され、全作品が平積みされており、可愛らしい表紙と帯の煽り文句に惹かれて手に取ってみた。するとあれよあれよという間に読み進め、気付いたら最後のページに…。翌日には第2弾、第3弾を購入するというハマりっぷり。重厚な作品が好きな方には、おそらく物足りないかもしれないが、私のような人間ドラマ系が好きなタイプには非常に読みやすく、面白いと思う。愛嬌たっぷり、スリリングな展開もありつつ、人情たっぷり。何より、ダメな編集者がやる気を取り戻し、出版社が立ち直っていくサマが読んでいて気持ち良い。読後感も良いし、ずっと続けていってほしいシリーズだ。
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叛撃 (実業之日本社文庫)
場合によっては数冊にも渡る長編小説も書いている今野氏。本作はそんなに数が多くない氏の短編集だ。ここ最近は警察モノの小説が多い今野氏だが、有る意味原点で有る格闘技モノとなっている。勿論、格闘技、中でも空手に関しては自身でも道場を開いており、船越義珍や本部朝基の本も著しているぐらい造詣が深く、本作でもその知識が遺憾無く発揮されている。だがしかし、背表紙に著者自身が書いている様に、作品自体にも迷いが見られる。特に、古伝に関する憧憬が強く出ており、フルコンタクト(または近代格闘技)が悪、古伝(または伝統空手)が正義と言うストーリー展開も、こう短編全てに渡って書かれてくると食傷気味になる。唯一面白かったのは、内海剛造と言うキャラクタ。今野氏の作品には伝説的な空手家や自身で流派を開いた人物が出てくるが、その武道の腕前と比例して非常な人格者として書かれている。しかしこの内海氏、滅茶苦茶「俗」な人でも有る。こう言う俗物的な人物は今野氏の作品に登場する例は少ないので、新鮮な気持ちで読む事が出来た。
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PC版 プロ野球チームをつくろう!ONLINE ビギナーズパッケージ
価格が低下して2000円割り込んでいるものもあるからお得です。1っか月プレミアになれる商品コードが二個ついてます
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マレー・シンガポール作戦 (秘蔵写真で知る近代日本の戦歴)
購入動機は上述のとおり。「無計画に事を進めた」と酷評される昭和期の旧日本軍だが、南方作戦までは一応それなりの計画を立てていたという。「マレー・シンガポール作戦」と題しながら、香港攻略作戦についても言及するなど、概説書としてみるにはかなりよいと思われる。特に第一章の「南方作戦の構想」は、本作戦が日本一国の事情のみではなく独ソ戦を開始した(国力以上に戦線を拡大してしまった)ドイツからのツヨイ意向があったことを紹介する。旧日本陸軍は、その成立からロシア(ソビエト連邦)を仮想敵としており、南方への戦線拡大は消極的だったと聞くが、陸軍内に流行っていた「ドイツびいき」(一方的な思い込みに過ぎなかったが)の風潮が、作戦実行を推し進めてしまったのかもしれない。南方作戦は、ボルネオ島にあった石油資源確保が作戦目的のひとつだったが、実際のところ活用できたか否かについては「技術者たちの太平洋戦争(石井正紀著・光人社)に詳しいので参照されたい。 なお、著者は「三光作戦」等の著作を持つ人物で、思想的には旧日本軍および日本の政策に批判的な立場の人間と推察される。対中戦争は、当時の交戦者(国民党)と現在の中国の支配者(中国共産党)が異なる上に、日本敗戦後に4年間続いた国共内戦における犠牲者が日本軍の犠牲と混同されがちであること、また、宣伝謀略戦が活発に展開された等の事情から、事実認定が非常に難しいのが実情である。読者諸兄は、本書がこのような思想的傾向を持つものによることを念頭に置きつつ「事実確認作業」という観点を維持しつつ一読されたい。
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