1枚QUIZ 商品

英語音声学入門

この本は音声学者でも特に著名だった竹林先生が書いた本で音声とフォニックスの理論について網羅的ながら簡潔明快に書かれている本なので非常によい。但し、簡潔ということは学校教育で発音記号さえロクに習う機会がなかった大半の人(わたしもその中の1人です)にとってはそうとう取っ付き辛い本だということでもある。竹林先生がジュニア向けに書いた「英語発音に強くなる」(ジュニア向けなので文体は比較的柔らかめですが網羅性は極力落とさず上手く書かれています)あたりから少しづつ理解を深めていったり、それも厳しいなら音声学者ではなく予備校講師だが関氏の「世界一わかりやすい英語の発音の授業」からスタートする必要があるかもしれない。それらの本で徐々に理解を深めてから本書の記述に戻ると音声とフォニックスについての理論が簡潔明快に書かれていることに気がつくはずだ。その時が音声とフォニックスについての理論についての学習が概ね完了した時なのだろう。追記：この本は発音記号とフォニックスの記述は非常にいいのですが、音変化からページが少なくなり始め、リズムとイントネーションについては書かれてはいるものの申し訳程度のページになってしまう(必要なことは全て書かれていますがが簡潔過ぎな気がしました)のでリズムとイントネーションが苦手な人にとっては量的に足りないと感じるかもしれません。「改訂版英語の発音パーフェクト学習事典」がリズムとイントネーションが厚く書かれている一方で発音記号やフォニックスは薄めのページ配分なので両方利用すると相互補完的に上手く学習することができると思います。英語音声学入門関連情報