これはよい。バンド自身がインタビューで語っているが、ヤコブ・ハンセンというプロデューサーの手腕も大きいと思われる。頭からラストまで隙がない。選曲も渋い。アルバムとしての流れもよい。アルバムを揃えているファンからすれば「planet panic」の頭3曲が再録?!となるが、playing god、he who never livedは歌詞まで変わったニューバージョン。he who never livedは前の歌詞の方が語呂がよいような気もするが。新曲deranged、ロニーの低音ボイスからメロディアスなサビ、あまりやらないケンの速弾きが心地よいギターソロ、良い曲だ。続いてパワフルに生まれ変わったplaying god。そしてそしてphyco time bomb planet earthが最高!アルバム「SCREAM」でもrise,screamに続く佳曲であったが、今回はパワー感、疾走感が増し、サビのバックにモーテンサンドガーのキーボードが入ることでよりスリリングに。「理想的な3曲目」だ。続くmy soul to takeもよい。サビの~lift me to the higher ground~のメロディ・歌い方などまさにメロウサイドのロニー・アトキンスの魅力。ミッドテンポのhe who never livedを挟んで、アウトロから間髪入れず、virtual brutalityのイカしたイントロへ。最高だ。過去のアルバムの3曲目から1曲目をつなぐ再録なんてなかなか渋いセンスだ。さらにさらに「carpe diem」収録の歌詞世界とサビのメロディライン・ロニーに歌い回しがベストマッチしている私にとって隠れ名曲のtortured spritへ。そしてここらでもう一発早い曲が欲しい!と 思うところでパワー
バラードになったwith these eyesの再録でじっくり聞かせにくる。いよいよスピードを欲しているところで、最高の新曲nuclear boomerang!これに大満足しているとアルバム「Anthing worth doing is worth overdoing」では怪しげで長いイントロがあったが、そこを省いていきなりスピード感溢れるsnakes in edenへ。3度目のサビへ入る前のアレンジも新しくしていてよい。ここの2曲で、後半の盛り上げは完璧!そしてwake up to the real worldで前向きになり、a heart without a homeで暖かく本編が終わる。最高だ!最高だ!もう一度書こう。最高だ!また、PRETTY MAIDSは曲作りに定評のあるバンドだと思うが、私はそれに加えて歌詞の書き方がうまい!と思うバンドです。
英語が母国語でもないのに。今回は寄せ集めのようでコンセプトアルバムのような詩世界となっていると思う。playing god phyco time bomb planet earth virtual brutality nuclear boomerang with these eyesなどで現代社会・政治への警鐘を鳴らし、deranged、tortured spritで怪しい世界を描き、wake up to the real worldで前向く、という感じがとてもよい。「pandemonium」で生き残り、「motherland」で盤石さを見せつけたバンドが、調子にのって適当な新曲4つに過去の焼き直しを加えて発表した、、、のかもと聴く前は少し思っていたが、全く違う。発表する意味のある素晴らしい新作でした。さらなる新作が楽しみで仕方がない。