HBOフィルムズ提供の、もともとはTV映画だった作品。日本での劇場公開は
１１月１日が初日。初日の初回にみにいってまいりました。
映倫区分がR１５+　（本書の巻末参照）。

表紙も裏表紙もキラキラしてしまって眩しいし、目が眩んでしまう！
よくこんなprogramを作ったものだと感心してしまう。

観てから２ヶ月たつが、もう一度観たいと心から思っている。

１７歳でリベラーチェ（リー）に見初められ、養親宅から離れて暮らすようになるスコットの物語でもある。

蜜月は長くは続かず、養母の死をしらされて、リーが用意してくれたプライベートジェットで里帰り。

リーのもとへ戻ってみたら居場所がなくなっていたという、酷いはなし。

ただ、愛情溢れ実子さながらに育ててくれた飾り気のないお金持ちでない両親。

あのあたりも、観客にみせたかったポイントではないかとおもうと、ただのゲイセレブのラブアフェア

とかリーのバイオピックのみならず、スコットと両親のヒューマンドラマでもある。

超豪華な佳作。（エミー賞作品賞を受賞した。）

私はリベラーチェが何者なのか、全く前知識も無くこの映画を観ました。
ショービズ界で華やかに活躍するリベラーチェと青年スコットの関係を描いた作品です。
最初は同情的に恐る恐るリベラーチェに接していたスコット。バイセクシャルを告白したスコットを優しく受け入れるリベラーチェの姿に深さを感じました。(両性愛者は異性愛者と同性愛者、両方から偏見を持たれる傾向がある。)

華やかさだけで無く、アダルトショップでハッテンするシーン、ロック・ハドソンの死去を報じる新聞記事のシーンなどさらさらと描かれています。

マットが「今までで一番衣装合わせが楽しかった。」と語った様に、きらびやかなステージや衣装も見所ですが、ソファーに座ってTVに向かうリベラーチェとスコットの屈託のないシーンも印象的でした。
マイケルが「マットを驚かせたかった。」と語ったプールサイドのシーン等、二人の脱ぎっぷりも話題になりましたが、同性愛者である事を隠し通さなければならなかった時代の中で、幸せを求め合う二人を演じきった渾身の演技に圧倒されます。