値段を考えると、もう少しきゃしゃな作りをイメージしていました。軽くてどこにでも持って行ける割りには生地がしっかりしており、少々詰め込んでもしっかりしています。ショルダーとしても使える点も気に入っています。
75年、CBSからリリースされた記念すべきファースト・
アルバム。母体となったアライヴァルから4人のヴォーカリ
ストにグリース・バンドからニール・ハバード、アラン・ス
ペナー、そして、あのメル・コリンズらと結成した総勢10
人編成グループ。
ファンキー路線をベースとしながらも、4人の男女混合コー
ラスが、他のUKファンク/メロウ・グループとは異なり、独
自のサウンドを形成している。
その2、4、9が顕著であり、シティー・ミュージックとも捉
えることも可能。ココモの真骨頂である1や7はパブ・ロック
は元より本家、黒人によるファンキーをも肉薄する逸品。
8のボビー・ウーマック、9のキャロライン・フランクリンの
カバーも違和感なく溶け込み、アルバム!の完成度を高めている。
躍動するリズム隊、浮遊するエレピ、メル・コリンズによるサ
クスフォン/
フルート、乾いたギターらが全体的に見事に先のコ
ーラスと融合し”パブ・ロック金字塔”の名称を欲しいままにし
ている。
全9曲、オリジナル・アナログでは1~5がA面、6~9がB
面。制作がクリス・トーマス、録音が数々の名作を生んだ、ロ
ンドン・エアー・スタジオとくれば、悪かろうはずがない。
英国産、ファンキー/メロウ路線の最重要バンドにして最重要作
品の一つ。併せてAWB,ゴンザレスも必聴だ。
『kokomo』といえばビーチ・ボーイズを思い浮かべる人が多いだろうが、私はコレ。
UKのファンク・バンド『Kokomo』だが、ファーストとセカンドのお得な2in1が出ている。
このグループはTHE ARRIVALの男女混合ヴォーカリスト4人にTHE GREASE BANDから2人、さらにKing Crimsonからメル・コリンズ(UKのデヴィッド・サンボーンと呼ばれているらしい。w)他10名の大所帯バンドだ。
メンバーは次の通り
TONY O'MALLEY(Vo, key)、FRANK COLLINS(Vo)、DYAN BIRCH(Vo)、PADDIE McHUGH(Vo)
NEIL HUBBARD(Vo)、ALAN SPENNER(Vo,B)、MEL COLLINS(Sax,Fl)、JIM MULLEN(G)
TERRY STANNARD(Dr)、JODY LINSCOTT(Conga)
上段の4人がTHE ARRIVALで、中段左2人がTHE GREASE BAND
彼らがデヴューした75年当時、似たようなタイプのバンドにアベレージ・ホワイト・バンドが存在していたがアベレージほどの成功はおさめられなかった。
しかし、今の私はどちらかといえばKokomoの音の方が好みです。
乾いたギターと躍動するリズム、浮遊するエレピに絡むサックス、時折聴こえる
フルートがまたいいんだ。
どう聴いても白人なのだが、ソウルフルなヴォーカルとぶ厚いコーラスがなかなかいい感じです。
ガリガリのファンクネスではなく、軽いファンクで、そこはかとなく漂う品の良さがなんとも私好みです。
ファンク・チューンの1「Kitty Sittin' Pretty」や7「Sweet Sugar Thing」もカッコいいのですが、ソウルフルな女性ヴォーカルのリードにトニーのダミ声と女性コーラスが絡むミディアム2「Anytime」、軽快なギターとエレピに導かれトニーと女性コーラスのコール&レスポンスで聴かせるPOPな3「I'm Sorry Babe」あたりが私の好みです。
でも、何と言ってもアラン・スペナーの唯一のリード曲で限りなく美しい9「Angel」にとどめを刺す。
Average White BandやGonzalezと並ぶ70年代UKホワイトブラスファンクバンドであるココモの76年のセカンドアルバム。彼らが意外にもパブロックとして括られているのは、10人(9~8人の時代も)のメンバーのほとんどが
ロンドンの
セッションミュージシャンとして食っていたため、AWBなどのように渡米を含めた遠征ツアーに出ることが出来ず、
ロンドンのパブサーキットでの音楽活動に重点をおかざるを得なかったことに起因している。
それ故のパブロックバンドらしい質素な「ロケンロール命」っぽさがない。とてもゴージャスなファンクを聴かせてくれる。この2枚目もジャケのナンセンスさ(
タイトルのRise & Shineは朝だぞ~という意味らしい。朝寝坊のニワトリがたたき起こされている様子だという)とは打って変わったファンクぶり。特にブラスやリズムが奏でる黒いグルーヴと複数のボーカル&コーラスによる美メロが気持ちいい。この「ボーカル&コーラス」ってのがKokomoの特色だろう。言うなればEW&Fにも通じる華麗なコーラスがリードするグルーヴ感が最大の魅力だ。
David Bowieの「Fame」と似てる?(レコード化はBowieが先、ライヴではココモが先なので微妙だが)というDo It Rightほか黒いグルーヴと巧みなコーラスワーク、そして
バラード等で顕著な美メロで楽しんでほしい。