エジソンの伝記は読んだことがあるのですが、すごい人だなぁと思うもののあまりピンときませんでした。
子どもが夏休みの読書感想文で
エジソンの伝記にするというので、少しアドバイスできたらな・・・と思い、購入しました。
同じ母親としてとても興味深く読むことができました。子どもに共感すること、一緒に感動することって素晴らしいと感じました。学校に来なくていいと教師に言われた逸話は有名ですが、その場で落胆することなく、ぶれずに
エジソンと寄り添った母親だからこそ、強く育てあげることができたんだな・・・と思います。
へたな教育論をかざした本より面白く、参考になります。
第二話くらいまでは、物語(設定)の説明部分が多かったりして、全体的にスッキリしなかったが、第三話あたりから、次第に面白くなっていく。
特に第四話では、「平等」や「基本的人権」等、わかっているようであやふやな概念に鋭く切り込んだり、結構考えさせられた。鉛筆工場の社会科見学の話は、観ていて胸が温かくなった。
工場の若手社員の「好きな人がいて、良い上司がいて、好きな仕事があれば、そんなにお金持でなくても幸福」という言葉は、単純なようで真理を突いていると思う。
精神分析学のフロイトは、健康な人格を突き詰めると「愛することと働くこと」と述べているが、その言葉を思い出した。これに加えて、良い人間関係の中にあることが、このドラマにおける「幸福」なのだろう。(もちろん、お金は必要だし、たくさんあった方が良いが、上記のような条件がなければ幸福にはならないのだろう)
このドラマの面白さは、登場人物の設定と俳優の好演にもあると思う。美人ではあるが、「面白くない女」と言われ、結構痛い思いもする規子先生(伊藤美咲)。美青年だが、どこかユニークな美浦准教授(
谷原章介)、そして賢人の母・あおい(坂井真紀)。この三人の微妙な関わり具合が楽しい。モロ師岡の焼き芋屋さんも出番は少しだが妙に存在感がある。
そして杉田かおるの怪演。デフォルメされた役ではあるが、キャラクターのハマり具合は最高だ。モンスターペアレント的な役だが、コミカルさもあって、どこか憎めない。ラスト、賢人を見張りながらも、認めたような微妙な笑顔が印象的だった。
子供のウェイトが大きいドラマだが、単に子供のドラマというより、子供を通じて社会の問題、教育の問題など、結構考えさせる、良いドラマだと思う。中盤からとても良くなっただけに、あと数回観て楽しみたかったと思う。
感性は磨けば磨くほど輝きを増す。
感性が強く反応するとき、感動が生まれる。
感動が継続すると情熱になる。
情熱を持った人間はエネルギーにあふれる。
著者は、アメリカの
弁護士資格を持つ法科大学院教授。アメリカに住んでいたときに、気持ちが折れそうになると
エジソンの蓄音機を回して勇気をもらっていたたという。この偉大な発明家を敬愛する気持ちが、行間から溢れている。また、本書は
エジソンの母親が果たした役割について、特に重点を置いているのも特徴である。
エジソンを聖人のように描いているわけではない。むしろ、その逆である。「ハンディキャップも弱点も、他人との相違の一種である」という言葉に象徴されるように、一般的に長所や強みとは呼びにくい部分や多くの失敗に対して、積極的に焦点をあてている。例えば、多少
エジソン寄りの書き方ではあるが、有名な
テスラーとの交流と直流をめぐる対立や、蓄音機を発明しておきながらドラム式にこだわってディスク式にリードを許したことにも触れている。
ただし、著者の考えや解釈があまりにも前に出過ぎて、
エジソンと直接関係ない話が時々混じっている。
全体的に、
エジソン通を自認するだけあって、
コンパクトな本の中に重要な出来事をバランスよく網羅している。価格も手ごろで簡単に読めるし、何より、読んでいてちょっと前向きな気持ちにさせてくれる。自己啓発本の一種として割り切って読んでもよいのではないだろうか。
前作、『論理パラドクス』の姉妹編。本格的に論理学を学ぶための本ではないけれど、有名な論理学の問題やパラドクスを集めた本著をじっくり読めば、論理的な能力がつくこと間違いない。値段も安めだし、ネタ本としても重宝する。参考にした文献も逐一載っているので、発展的な学習をする場合も便利。
ちっこいところではツッコミたくなるところもあります(Q001とか微妙)。三浦氏は「正解らしきものが一つも見当たらない」のがパラドクスと説明しますが、単純に答えがなくて解けない問題を私たちはパラドクスとは言いません。ちょっと筆が滑ったかな?とか思わないでもないです。ま、そういう箇所があるにゃあります。
しかし、ただの論理パズル本にはない特徴として(α)哲学の問題をパズル・パラドクスとして多く紹介しており、哲学へのイントロ的な要素がある(β)解答のための様々な思考ツール(その問題から得るべき教訓)についても解説している、という点が挙げられると思います。この点に著者のオリジナリティがある。遊び心もいっぱい入ってるし、魅力的な本ですね。