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笑ゥせぇるすまん [完全版] DVD-BOX
「私の名は喪黒福造。人呼んで笑ゥせぇるすまん。ただのセールスマンじゃございません。私の取り扱う品物はココロ、人間のココロでございます…。オーッホッホッホッホッホッ…」に始まり、「この世は老いも若きも男も女も、心の寂しい人ばかり。そんな皆さんのココロのスキマをお埋めいたします。いいえ、お金は一銭もいただきません。お客様が満足されたらそれが何よりの報酬でございます。さて、今日のお客様は…」と続く前口上。そして繰り広げられるブラックユーモアに満ちた物語。

本作は人間の弱さや欲深さ、欺瞞などの人間の持つ汚い部分を徹底して描き出している。そして喪黒との約束を破ったり、忠告を振り切ったりして訪れる、時に小さな、時に大きな破滅。エピローグで喪黒が語っているように「うまい話には用心せよ」との教訓も込められているが、決して説教臭くはなく、一つのアニメ作品として楽しんで観ることが出来る。また、喪黒福造役を演じた大平透氏は、これ以上ないほどのハマリ役。「お客様」として登場するキャラクターを担当した声優も、今では第一線で活躍しているベテランや大御所が大勢出演している。そこいら辺りも見所だと思う。

私個人のお気に入りのエピソードは「切る」「シルバーバンク」「男ぎらい」「カラオケ症患者」「小指のコヨリ」「若さ自慢」「ナマケモノ」「プラットホームの女」「はしご酒」などである。また音楽は、こちらも今では第一線で活躍している田中公平氏が担当されている。

南海の金鈴 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
 ディー判事シリーズもこれが最後。それにふさわしい盛りだくさんの内容で「読み終えるのが惜しい」と思いつつ最後まで一気に読みきってしまいました。物語そのものとも関連しますが、一種の喪失感をもってこの駄文を書いています。

 ミステリのシリーズ物は数あれど、このシリーズほどコクのある、味わい深い作品群は少ないと思います。「半七」や「マルティンベック」、「きままなプリマドンナ」といったさまざまな名作のおいしいところをまとめて堪能できます。

 三省堂から始まりちくま、中公とさまよい続けてきたこのシリーズの翻訳事業が、ハヤカワという最後の落ち着きどころを得て完結できたことにも、感慨を禁じえません。毎年ミステリ本のランキングが何種類も発表される中で、ディー判事シリーズがランキング入りした記憶もなく、版元が彷徨したのは売れなかったためだと思いますが、それだけに、ハヤカワの頑張りに拍手したいと思います。同時に、日本の読書界に失望を禁じえません。

 ともかく、三省堂から出た分が容易に手に入らない状況は早々に改善すべきです(小生はそろえているので別にいいのですが)。そのためには、ハヤカワにもうひと踏ん張りしてほしいと思います。

 シリーズ完結を機に、この奇跡の名作シリーズがもっと広く読まれることを望みます。

 最後に蛇足ですが、その後のディー判事について知りたい方には原百代「武則天」(講談社文庫)を勧めます。長いのですが、とにかく面白い歴史大河巨編です。もっとも、この本も現在は手に入りにくいのかも知れませんが。

ユニコ 魔法の島へ [DVD]
子供の頃に何度も繰り返し見た作品。

最初の雰囲気はほのぼのアニメと思いきや、敵の魔法使いが不気味で気味悪くて…
あれはトラウマとして残ってます…。

でも、手塚作品らしくメッセージ性もあり、見終わった後に妙な切なさが残る、いい作品だと思います。

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