素晴らしいアルバムだと思います。この種のバンドはうるさいものと一般的に思われがちですが、偏見なく聞いてみると静けさの度合いのほうが強いことが多かったりします。
5,Phoenixはゲスト・ボーカルを招へいして作られたリリカルな曲。サウンドはサテリコンのもので、まったく違和感なく聞けます。むしろ新鮮でした。
7,Nekrohavenはサテリコン流のR&R!?短い尺でロックのうまみが凝縮しています。
これまでの道筋を辿り、これからの行く末を示す、バンド名を
タイトルに冠した8作目。構成、内容ともに申し分のない出来でした。
フェリー二です。奇抜です。醜いです。しかし圧倒されます。
古代
ローマを舞台にエンコルピオという青年の冒険を通して描かれる、赤裸々な欲望と肉欲と奔放と空しさの絵巻。どこからともなく湧き出てくる快楽を求める人々のデカダンス炸裂の描写が凄まじい。インドのバラモン教的絵画、
バリ島の伝統舞踊ケチャックダンスの合唱、古代西アジア的儀礼、アフリカの民族音楽の使用など、西欧文化にこだわらず古代的なものや前近代的なものをすべてミックスした異郷の香りふんぷんたる雰囲気作りとそれにまつわる創意工夫が面白い。
ビスタサイズの大画面をあますところなく使いきり、それぞれのシーンが完璧にフレーミングされている画面構成はどこを切り取っても絵画的に完成度が高いところはさすが映像の申し子フェリーニ。また、随所に配された、太りきった人々、ならびに身体的な特徴が際立った人々の登場がフェリーニが愛した人の世の多様性をいやがうえでもかもし出し、これが作家の映画であることをことさら強調します。
あえて難を言えば、演技に特筆すべきところが無かったこと、全体のストーリーにもう少しなめらかな連動性がほしかったところが挙げられるでしょうか。こうしたあたりが強化されていればさらに優れた作家的抒事詩に成りえたのではないかと思える作品です。
演技の巧みさやストーリーを堪能するのではなく、あふれ出てくるエネルギーを浴び、映像の魔術に圧倒される作品としては記憶に残る一本です。
フェリーニの独特の映像美でシュールでありながらリアルに古代
ローマの頽廃ぶりを描いた大傑作。その頽廃ぶりは、今日の社会を連想させる。この映画の見所は、何といっても画面を彩る色使いの見事さである。この美しさによって見るものは目を釘付けにさせられる。そして、語り伝えられる古代
ローマの姿。寝ながら食事する貴族達。美少年を巡っての嫉妬。
ローマの詩人達。
ローマと現代の違いは、奴隷制度くらいであろうか。頽廃した生活を送り、富の為ならなんでもやる
ローマ人。現代社会を比喩しているとも受取れる。フェリーニ映画は、極めて個性的な映画。どう見ても彼以外に作れる人はいないと思われる世界を映画で作り上げている。一度は見るべき映画だと思う。
素晴らしいアルバムだと思います。この種のバンドはうるさいものと一般的に思われがちですが、偏見なく聞いてみると静けさの度合いのほうが強いことが多かったりします。
5,Phoenixはゲスト・ボーカルを招へいして作られたリリカルな曲。サウンドはサテリコンのもので、まったく違和感なく聞けます。むしろ新鮮でした。
7,Nekrohavenはサテリコン流のR&R!?短い尺でロックのうまみが凝縮しています。
これまでの道筋を辿り、これからの行く末を示す、バンド名を
タイトルに冠した8作目。構成、内容ともに申し分のない出来でした。