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タイトルが「コナン・ザ・グレート」だからではありませんが、このCDはグレートです。しかもゴージャス。
劇中の曲が全て録音されただけでなくスケールアップしている。
オリジナルCDも本国では追加トラックのある増補版が出ていたが、それを超える追加録音です。
フルオーケストラ、合唱もオリジナルより増員。新録音!!
よって、音質は素晴らしいが、オリジナルと音色が違って聞こえる曲もあります。その辺りは好みが分かれるかも。
昔、「コナン・ザ・グレート」の曲がシンクロだったかフィギアだったかに使われていましたが、それぐらい、本国では評価されている曲です。
「ロボコップ」や「スターシップトルーパーズ」のベイジル・ポールドゥリウスの代表作です。そして映画はシュワちゃんの出世作であり、これがなかったらターミネーターもないわけで、音楽によって作品世界が広がったのは間違いない事実。シュワちゃんもこの曲たちに助けられたと言ってよい。
全ての曲が録音されたと言いましたが、劇中ではおそらくテープ編集と思しき曲もあるのですが、それすら新録音している素晴らしいCDです。
おまけに「キング・オブ・デストロイヤー」も1曲録音されています。それが、未商品化(の筈です。現行本国でも出ていない)のメイン
タイトルやエンド
タイトル曲だと嬉しかったのですが、鏡の間の決闘シーンの曲なのが残念。素晴らしい曲には違いないのですが。
日本ではまだまだ市民権のないヒロイックファンタジーですが、コナンシリーズがなければ「ナルニア国」もなかったのですから、日本の肩身の狭いヒロイックファンタジーファンは是非とも本作を聞いてほしいと思います。
願わくば「キング・オブ・デストロイヤー」「スターシップトルーパーズ」も全曲商品化(新録音であろうとなかろうと)してもらいたい。
限定版サントラを乱発しているINTRADAのくせに、このCDセットは限定品じゃなくて通常商品であることに星+2してもしたりないと思う。
コナン・ザ・グレート(1982 Conan the Barbarian)の完全版サウンドトラックで、過去に発売されていたヴェレーゼサラヴァンテの限定版サントラコレクションではベイジル自身が所有していたチェック用のダビングテープから起こしていたので音質的には満足がいくレベルではない(とはいえLPに比べれば遙かに良いのだが)と言われていたが、2011年のリレコーディング事業が終わった後に、スタジオの倉庫からほぼ録音時のまま(ミント状態)のマルチトラックマスターテープが発掘されるという奇跡が起きて、従来とは比べものにならない高品位な音源で伴劇が甦ることになりました。
今までに何枚も発売された海賊版に入っている未使用テイクやシネテープ用の素材など、ほぼ完璧にそろっています。おしむらくは3枚組でありますが、実質2枚組。残りの一枚はヴァレーゼサラヴァンテ版とMCAミラン版を合わせた内容で従来の音源を持っている人間には魅力がまったく感じられないポイント。
ただ2枚組の方には冒頭とエンディングのマコ岩松のナレーション抜きが入っていたり、パート1〜3まで分けられている戦闘シーンの未発表パート(2〜3部分)が完全収録されていたりするのはすばらしいです。
さすがにアウトテイク集ではないのでメイン
タイトルであるクロムの金床のハンマー音が入っているバージョンまでは収録されていないが、それはまた別のお話。小説「指輪物語」が正当派のハイファンタジーとして知られているが妖精もエルフもドワーフも出てこない(蛇の化身は出てくるが)肉体派のハイファンタジーの起源といえるこの作品の後世へ語り継ぐべき伴劇音楽の集大成がここにある。
キングオブデストロイヤー/コナンpart2(Conan the Destroyer)のオリジナル完全版のサウンドトラックも発売して欲しい。 来年公開予定の正当続編のThe Legend of Conan.には是非ベイジルの音源をメイン
タイトルだけでもいいので使って欲しいな。
ベイジル・ポールドリュウスの出世作。傑作スコアです。この高揚感、力強さはロボコップやスターシップトルーパーズに継承されている。ビックウェンズディーの流麗な曲想は本作にも生かされています。願わくばアメリカでは販売されている、続編のCDと本作の完全盤が販売される事を祈ります。