初の自社製BA型ドライバー搭載機種ということで、興味を持って購入しました。これまで聴いてきたheaveS,heaveIV,heaveVIとは異なる雰囲気を醸し出しています。音の繊細さや表現力に関しては上位機種に譲るとして、BA型イヤホンらしい解像感ある鳴り方の中に良い意味での渋みを感じます。新型ドライバーの個性といったところでしょうか。この味のある音作りが、今後発表されていく上位機種の期待感を膨らませてくれます。また、音質傾向としては全音域クリアで音の力強さも兼ね備えているので、聴くジャンルを選ばないリスニングが楽しめると思います。しかも、final audio designのBA型イヤホンとしては破格の8千円以下であり、FADの入門用BA型イヤホンとしてかなりお勧めです。なお、低価格での発売となった関係で、上位機種に付属する専用ケースと低
共振タイプのイヤーピースは無く、遮音性タイプのイヤーピース(S×1/M×2/L×1)が付属するのみです。
舞台は、アイダホ州北部の小さな町。12歳のアニーと弟のウィリアムは森で殺人事件を目撃してしまう。犯人はロサンジェルス市警の元警官四人、ここまで書くと結論を言うなと怒られそうだが、犯人は話しの冒頭から分かっている。目撃した子供たちとそれを追う犯人たちの展開が巧妙に描かれている作品なのだ。
雄大な自然を舞台に、欲に溺れた男たちと、自らの命を掛けそれに立ち向かう年老いたカウボーイとの対比が見事に描かれている。
「老兵はただ消え去るのみ」誰もが到達するであろう心境ではるあるが、いつまでも失いたくない「男、人間としての矜持」とはを、今さらながら考えさせてくれる。
久しぶりに心震わせるサスペンスに出会えた。