アナログ盤は2作ともリアルタイムで聴いていましたが、CD化されたものを改めて聴くと、意外とクリアーな音質で録音されている印象を受けました。
しかし何度聴いても前半の1stは最高です。「Where The Will」「Back in My Life Again」といったスワンプ全開のロック・チューンは言わずもがな、
「Song for Paula」「A Game Called Life」「The Dreams of a Hobo」といった
バラードでの悩み悶えるようなボーカルがなかなかよいのです。
「The Scenery Has Slowly Changed」でのクラプトンによるリバーブ深めのハーフ・トーンも最高に美しい。
後半の2nd『Raw Velvet』はほぼパーマネント・メンバーによる録音で、リード・ギターはボニー・レイットやフリートウッド・マックでのプレイで知られるRick Vitoが主に弾いています。
R&Rからカントリー系、スライドなどなかなか達者なプレイを聴かせてくれていますが、1stに比べると全体にこじんまりした印象を受けてしまいます。
48ページのブックレットと曲ごとのクレジットが明記されていたのもうれしいです。