「ボレロ」のトーヴィル・ディーンから、現在活躍中のヴァーチュー・モイア、デイビス・ホワイト組までの、アイスダンサーの系譜・名プログラムや特徴、コーチ、振り付け、各試合におけるエピソードがつまった良書だと思いました。
★4にしたのは、価格面とカラー・グラビア、ページ数が少なめだった点です。
私がアイス・ダンスに魅せられたのは、「ボレロ」を観てから。
本書に書かれているアイスダンサーたちは、ちょうど私の年代のストライク・ゾーンにはまり、懐かしいダンサーの名前、歴史に残る名プログラムに関する記述部分を読んでいるだけでも至福の時間でした。
本書を読んで初めて知ったのは、「
カナダの呪い」「コンパルソリーダンス廃止にいたるまでの決断」「長野五輪のジャッジ騒動」etcです。
アイスダンスに詳しい方なら、既知の情報なのかもしれませんが、私にとっては新情報だったので、読んだ価値は大いにありました。
採点競技ゆえの矛盾や疑問は、他の種目にもあることですが、順位・採点に関わらず、心や魂を揺さぶる美しい演技は、人の記憶に永遠に残るものでしょう。
あとがきには、著者が本書を出版するに当たっての長年の想い、表紙の写真の採用の経緯など、アイスダンスに魅せられている一人のファンとしての熱い思いが綴られています。
08-09シーズンと言っているのだからテイクファイブを小塚選手verにしたり、黒い瞳を鈴木選手verにするべきだったと思います。その2曲を楽しみにしていたのでがっかりしました。
浅田選手織田選手安藤選手中野選手キムヨナ選手のファンは楽しめるのではないでしょうか?
村主選手のEXの曲が好きだったので入ってて嬉しかったです。