このドラマ、初めて見たのは小学生の頃でした。今は、鉄腕ダッシュで使ってるじゃないですか、メインテーマ。意外と皆さん知らないのかな。凄く楽しいドラマでした。
探偵になりたいなんていまだに思ってます。やっぱり、とどめはブーメラン!
1955年製作の同名映画のリメイクですが、前作は舞台劇風なのに対しこちらは映画ならではのダイナミックなアクションあり、多いに笑いあり、それでいてセンスのよいコメディに仕上がっています。
笑いの要素は随所に散りばめられていますから見逃すことも・・・。
55年の作品はあのハンフリー・ボガートら3人の脱獄囚が逃亡先で人のいい店主に同情し、少々ブラックユーモア風に人助けを1軒の店を舞台に展開していきます。
こちらはジェームズ・ルッソ演じる極悪殺人犯ボビーの逃亡に便乗させられたコソ泥、デ・ニーロとショーン・ペンのコンビが偶然が生む悲劇ならぬ喜劇の珍道中を
カナダ国境近くの田舎町を舞台に展開してゆきます。
聖書をかじっていると面白さも倍増しそうです。例えば、成り行き上二人は神父、時に牧師に成りすますのですが、干してあった洗濯物を盗み着した際に、どじなショーン・ペンは洗濯バサミをつけたまま、それを町の修道士に質問され、「忘れない為だよ、人は明日は知れぬ身・・・」と本音をこぼして相棒のデ・ニーロを慌てさせたりするのですが(この時のデ・ニーロの面白いジェスチャーはそうそう見られないかもしれません)、意外に修道士は感慨深く聖句の解釈として受けとめます。それは聖書に”・・・また門を通って都に入るために自分の着物を洗う者たちは幸いである・・・”とありますから、多分このことだろうと思います。(解釈は罪の汚れをおとせよ・・・ということなのかどうかは宗教家にまかせるとして。)
神父ライリー氏とブラウン氏に成りすまさなければならなくなる困惑と焦りと苛立ちを押し隠しきれない歪んだ表情が滑稽なデ・ニーロと気弱なようでひたむきな一面を少年のような純粋な瞳で呆けてみせるショーン・ペンが最高です。
役者だな~と感心するばかりです。デミ・ムーアもこの二人を振り回す役で盛り上げています。
いつバレるか、捕まるか、どきどきしながらも絶妙のタイミングで突然の災難に助けられるという、計算し尽くされたユーモラスでコミカルな演出はこの上ありません。
最後の最後まで笑わせてくれます。