90年代も情報共有やオープンといった言葉がはやりましたが、あの時は企業が競争力を持つための戦略の一つとしてでした。この本は、「誰にでも簡単にコストをかけずに情報が共有できるようになった、ただそれだけの理由から、これまで人や組織の関係性を規定してきた根本的なルールが、今、書き換えられようとしている」とはじまり、企業にとってほっとくことがリスクになること、そして組織の在り方やリーダーシップまでも影響を受ける、というところまで踏み込んでいます。実例をベースに、オープンのコントロールに仕方、ガイドライン、組織文化の変え方など、実用的なヒントを多数入れて、はやりとしての
ソーシャルでない企業での実践の仕方まで踏み込んでいるところは迫力があります。