最近多くなってきた「内容をそのまま表現する」系の
タイトルの作品です。
『俺の妹が〜』とか『もしも高校野球の〜』とか、そういうのです。
内容は、幼なじみの女の子と、最近知り合って彼女(ワケあり)になった美少女が
主人公を中心にして修羅場を展開するという
まあ、
タイトルそのものです。
複数の短編で構成されており、そのあたりは『生徒会の一存』や『僕は友達が少ない』と
同じような形式になっています。
文体やギャグセンスは、生徒会の一存に一番近いように感じました。
ラストに入っているシリアス展開のイタ恥ずかしさも同レベルです。
とはいえ、あそこまでネタでゴリゴリ押していくような癖のある作品ではなく
ただひたすら女の子とイチャイチャすることに主眼が置かれています。
そういう意味では
タイトルに偽りなしで、安心して読めます。
つまり登場するキャラクターに好感が持てるかで全てが決まるのですが、主人公もヒロインたちもそれほど特徴のあるキャラクターではないので、まあ普通かな、という感じでした。
よくも悪くも
タイトルそのまま、という作品です。
中二病時代の黒歴史ノートを抑えられ、夏川真涼に言い寄ってくる男どもを追い払うためのフェイクの恋人を演じさせられることになった季堂鋭太は、幼なじみの春咲千和と共に、もてまくりになるための部活、自演乙の会に入れられることとなった。
そんなある朝のこと、自宅の洗面所に行った鋭太の前に現れたのは、半裸の幼なじみ・千和。そしてダイニングにはフリルエプロンの彼女・真涼。姉さん、事件です。朝から修羅場です!それが鋭太の日常なのだ。
彼女と幼なじみの修羅場でいっぱいいっぱいの鋭太の下駄箱に届けられたのは、一通のラブレター。この上さらに修羅場要因が増えてしまうのか?一体差出人は誰?そんな戸惑いに溢れる鋭太の前に、今度は真涼の妹・夏川真那が現れ、いきなり鋭太の唇を奪っていく!
もはや鋭太にとって心休まるときは、親友の遊井カオルだけ。そんな彼にも実は女の子?疑惑が発生したりしなかったり。加えて、自演乙の会は風紀委員に睨まれ、正規の部活動に昇格するため、新たな人材、暁の聖竜姫、ヒメカ・静・ヘブンズレインこと秋篠姫香を勧誘することになる。
さて、春夏秋と来たので次は冬!その人、冬海愛衣が携えてくるのは、果たして吉報か、あるいは凶報か?次回は夏、夏といえば合宿です。
真涼の実家の事情の一端が明らかになりそうになるも、それをはるかに超えるイベントが、次から次へと起きてくる。フェイクは果たしていつまでフェイクなのか?誰にでも優しいのになぜか破綻しない、ラブコメの王道が示される。