有史以来(著者の言を借りれば)1815年になって、やっと人類は国民国家を
越えた世界単一組織(のようなもの)を生み出しました。その後それは国際連盟
そして第二次大戦後に国際連合として形や中身を変えながら続いています。
上巻ではこの大きくなった組織の誕生と、この組織(主は安保理)が何を
成して、何を成さなかった(正確には「何を成せなかった」)を全四章立てで
俯瞰したのが本書です。
第1章:国際連合が成立するまでの歴史
第2章:安全保障理事会の歴史
どういうときに理事会は機能したのか、理事会>総会と言う図式
常任理事国の思惑等。
第3章:平和維持と平和執行
国連のそれが成功した例と失敗例を安保理との関係も交え考察。
第4章:南北問題
世界経済に対する真の中心機関はIMFと世界銀行というブレトンウッズ体制で
あり、本来なら(安保理と)同格の経済社会理事会はそれと国連との調整役で
しかなかった、と。そして超大国=安保理常任理事国の思惑はここでも影響を
行使した、とも。
本書は「だから国連はダメなのだ」というスタンスに立つのでもなければ
「良いところだけ見て」理想論を語るものでもありません。あくまでも冷静に
−サブ
タイトルにもある通り−実際の立法府である安保理で特権を有している
常任理事国の思惑や攻防、そしてそんなシステムの功罪を描いています。
そこに希望を抱くのか、それとも悲観を抱くのか、それは読者に委ねられて
います。ただ、それを考えるには良い一冊だと思います。
街コンで会話の掴みとして使えればいいな程度の気持ちで購入してみましたが、思った以上にしっかりした作りで少々驚きました。よく見ると銘柄も『warlmono』 (笑)。 街コンで参加していた女性とはそこからお互いのスマホケースの話、そしてiphoneの話、LINEで繋がるまで結構トントン拍子で、その後もとてもイイ思いが出来たので、本当にケース様様でした(笑) しばらく使わせてもらいます。