はっきり言っておきますが、園山先生の代表作「
はじめ人間ギャートルズ」は、最高に面白い漫画であり、それをアニメーションにしてもまた格別に楽しい、良質の作品が、この作品ですので、この作品の良さを判らない人は、センスの悪い人であると思う。
この作品で面白い所と言うと、ゴンとドテチンの絡み合いのシーンがおもろいですし、あと何と言っても、ゴンのおとんが、酒を飲んで、その後、白い息を吐くのがめっちゃおもろいし、酒を飲む中年になった今、それが余計によく理解でき、園山先生は、大変センスのある方であると思います。
あと、このアニメで印象深かったのが、オープニングの歌も「ゴン、ゴン、ゴン、ゴン・・・」と軽快なテンポの曲調が大変心地良かったですし、あと、エンディングの曲「やつらの足の
バラード」がめっちゃ良かったですし、この曲は、元グループサウンズのスパイダースのメンバーのギタリストで、今はソロで音楽活動をしている、ムッシュことかまやつひろしさんで、かまやつさんは良い曲を作りはる人だな〜と感心しております。
この様に、この作品は、昭和40年代生まれ以上の方なら、とても楽しめる、懐かしくて、子供時代に回帰できる、お奨めの一品です!!!
天才だと思います。スタジオ
ジブリ作品や大河ドラマ、映画などの多くの作品の音楽の世界を聴いてみてください。
著者の園山俊二さんは、1993年に亡くなられましたが、生前は福地泡介、東海林さだお と並んで早大漫研三羽烏と称されました。プロ・デヴューは、がんばれゴンベ、1976年にギャートルズで文藝春秋漫画賞を受賞しています。
代表作は、ギャートルズ(漫画サンデー)、さすらいのギャンブラー(ビッグコミック)、花の係長(週刊ポスト)ペエスケ(朝日新聞 夕刊) 等で私達の世代には馴染み深い作品ばかりで、また、比較的長期連載の作品が多いようです。
ギャートルズは、1965年〜1975年まで漫画サンデーに連載され、本書 肉の巻は、3巻のうちの第1巻で全400エピソードの中から食欲、食べ物に関したエピソードが24(1967年7/12〜1974年5/18)集められています。
内容は紹介する必要もないとは思いますが、架空の原始時代の物語で、ほのぼのとしたペーソスに満ち溢れ、作者の創作したユーモラスに充ちた擬音、擬人化が非常に面白い効果を挙げています。また、過去アニメ化もされています。
最後に、造本というか装丁が非常に変わっています。奥付を見ますとブック・デザイナーの祖父江慎さんが担当しています。成程なと得心したしだいです!!