屋上のあるアパート (講談社文庫)
普通のお話。
だと、小説を読み続けている理由なんてないですから、やっぱり、普通じゃないお話。
内容は「ありきたり」という表現がぴったり。
でも、最後まで不満なく読んでしまう。
ちょっと映画化してみたら化けるかも。と期待せずにはいられない。
でも、こういう良質な小説を映像化するのは難しいですね。
特に、心理描写を感じさせることなく、読者に共感をさせていくのはさすがです。
それにしても、この屋上のあるアパート。どこにあるんでしょう。心の中ですかね。
龍が如く 劇場版 通常版 [DVD]
北村一輝=桐生一馬と真島吾郎=岸谷五郎の配役が良かった。冒頭の桐生ちゃんのアクション・シーンと一連の真島の兄さんとの激闘・死闘は白眉物である。ただ、残念なのは、龍が如くの物語を2時間で表現しようと欲張りすぎた為、登場人物として絶対外せない、風間の親っさんとの関係、伊達さんとの過去、サイの花屋、ライバルの錦山の過去と友情、蛇華のラウ・カーロン、東城会の武闘派嶋野太、三代目世良会長、近江の林と寺田、由美との過去と愛情や喧嘩が超人的に強いだけでなく、弱者や理不尽に痛めつけられる神室町の人達を救ったり、もめごとを引き受ける人柄を描くことによって、桐生一馬という男の凄味が観ている者に伝わり、魂を揺さ振られる映画になったのではないかと思う。故に3時間で描くか?パート1、2で10月くらいに公開するかにするべきだと思う。あと、カップルと銀行強盗は必要がないと思った。次回は是非近江編を3時間半で希望します。
アリよさらば ('94放送 / 出演 矢沢永吉、長塚京三) [DVD]
みなさん酷評されていてびっくりしました。このドラマを見るまで、私にとって矢沢永吉は笑いの対象だったんですよ。演歌にしか見えないロック、ギャグにしか見えないビッグのカリカチュアとしての矢沢永吉。ところがこのドラマを見てリスペクトの感情が沸いてきたんですね。この人はファンのために職業矢沢永吉をやっているのだ、と。ストレートに役を演じるのではなく、矢沢永吉を業として一生演じ続けることを決心した一人の男が矢沢永吉が演じる役を演じることの困難さ…があるはずなのにそれを感じさせない。広く一般大衆に矢沢永吉の凄みを伝えることができたことで、このドラマは十分意味があったと思います。たとえそれがファンにとっては許されない暴挙だったとしても。少なくとも私にとって、矢沢永吉は嘲笑の対象からリスペクトの対象に替わった。私と同じ一見さんは多かったはず。矢沢を国民的ヒーローに押し上げるきっかけの一つとして、十分意味のある作品だったと思う。
ANOTHER GANTZ ディレクターズカット完全版 [DVD]
タイトルどおりです!前編は正直ガッカリでしたがどうせ前編見たならほぼオリジナルストーリーの後編もという軽い感覚で先日見て来ました。結果は……………個人的にめちゃめちゃ面白かったです!!!オリジナルストーリーにした事が良い結果をまねいたと思いました。アクションもなかなか凄く、電車内の戦いはクライマックスばりに凄まじかったです。終わり方には賛否両論あるようですが個人的にかなり賛の方です。原作もダラダラ長くせず映画のように終われば良いかもと思えるくらい良かったです。もちろん否定の方もかなりおられるとは思いますが…結果ガンツの実写化は前編を後編がカバー出来たので成功だと思ってます。前後編とアナザーのセットをBlu-ray BOXで発売してもらいたいです。