リップスティック(3) [VHS]
リップスティックは野島伸司作品の中でも、トップレベルの名作だと思います。
確かに鑑別所が背景だったり、登場人物の全てがガラス細工のように研ぎ澄まされた感性の持ち主であることなど、特殊性は高いのですが、
それだけに珠玉です。・・・・・広末涼子の果てしない演技力を目の当たりにしたのもこの作品から。
登場人物も台詞もカメラワークも、挿入されるレベッカの音楽も、あまりに純粋すぎて悲しい。
・・・・愛・友情・命・啓発、、、生きることの意味を切実に問いかけるこのドラマを、是非DVDで後世に残してほしい。ビデオであることが残念です。
*NHK朝の連ドラに出演中の女優。伊藤歩さんの若かりし演技もまた絶品です。
TVアニメ「真マジンガー 衝撃!Z編 on television」オリジナルサウンドトラック Vol.1
マジンガーの音楽といえば旧作の楽曲のイメージが非常に強いので
本編で耳にするまでは非常に不安でしたが、
宮川彬氏は見事なまでにこの作品の世界観に合致した良曲を作っておられ
当初持った不安や心配は見事に解消されました。
このCDが手元に届いたのは、すでに番組を10話ほど見てからでしたので
すでに耳に馴染んでいる曲も多く、
入り込みやすい状況になっていたのも好条件になったと思います。
そのため一曲目から順番に聴いていても飽きることなく最後までじっくり聴くことができ、
そういう意味ではキッチリと劇版鑑賞を楽しめる物になっていると思いましたが
主題歌のメロディーラインを持ったBGMが一切無いのは少々寂しい気がしました。
『ブロッケンのワルツ』や『ブロッケンの進撃』が私にはツボで
特にこの2曲は何度も繰り返して聴いております。
すでに、番組内で使用されていて気になる曲が他にもありますが
このCDには収録されていないので、
Vol.2が発売されるのも遠くない未来だと予想されます。
ジャケットは黒を基調としたシンプルなデザインで
その点は私の好みでもあるのですが、
内容はというと曲の解説はおろか、作品に関する解説の類も一切載っておらず
ブックレットやライナーノーツとしては全く機能していません。
主題歌とED曲の歌詞はそれぞれ1番のみ記されいますが
主題歌の歌詞は‘繰り返し’の部分が欠落しているという不備があります。
収録時間も44分と短いのですから、
せめて曲の解説くらいはキチンと載せて頂きたかったところです。
よって、星を一つ減らさせて頂きました。
ハサミ男 [DVD]
他のレビューが酷評するモノが多いので、覚悟して観たが、私にはかなり楽しめる出来の映画だった。これは、サイコ・スリラーの形を借りた「愛」と「憎悪」と「孤独」と「喪失」のドラマだ。本多俊之の、幾何学的で、時に物悲しいサックスの響に乗せて、「観念」と「情念」の世界が展開される。70〜80年代の匂いが立ち込めるムードを演出したのは、「天使のはらわた・赤い淫画」や「人魚伝説」の、懐かしや、池田敏春。脚本協力者の中に、長谷川和彦らと共に、故相米慎二の名前が出てきたのはビックリ。池田敏春に、「デレカン」時代の戦友たちに、どの部分のサポートを受けていたのか、是非とも聞いてみたい。
榊原郁恵 シングルコレクション
約30年前の私が高校生だった時の曲をなつかしいのか、郁恵さんの歌と笑顔からは元気がもらえるから、急に聞きたくなり購入しました。きっかけは、You Tubeで当時の郁恵ちゃんの夏のお嬢さんの歌映像をたまたま見たことからでした。当時はLPレコードの時代でLPレコードを全て持っていますが、プレーヤーもなく聞くことはできないので、CDをさがしたところ、シングルレコード全てがまとまったものがありましたので購入しました。このCDを聞くと、とにかく元気がでます。(50歳前のおじさんですが)
原典による哲学の歴史
原典の翻訳がほぼ網羅的に掲載されており、大学の哲学、倫理の授業の副読本(そのために作られたのだろう)に最適である。
古書ではかなり安くなっており、中公や岩波等の哲学史を読みながら、適時参照するにはかなりリーズナブルであろう。
中世や、現代もフォーローしているので、類書よりも充実感がある。
控えめな解説も得意分野を各執筆者が担当しているので的確だと思う。