敬愛なるベートーヴェン [DVD]
コピイスト(写譜師)と言う仕事は、作曲家や編集者が書いた主に直筆のスコア、もしくは手を加えた楽譜を、正しく清書するのが仕事で、マーラーなどはやはり作曲家志望だった夫人のアルマがやっていました。
原題からすると、写譜師からみた孤高の天才ベートーヴェンと言う風にも思うのですが、物語のプロットはそうではない。かといって、彼らの恋愛や師弟愛を歌い上げたものでもない。
途中の第九の初演のシーンでは、さすがにちょっと感動してしまいますが、その後の二人のやり取りには、不要と思われる拭き拭きシーンとかがあって、どうもすっきりしないといいますかピリッとしない。取り扱いの難しい弦楽四重奏曲「大フーガ」を持ち出しては見たものの、効果的なアイテムにはなっていない。
なんだか監督、周辺事情に色気を出しすぎて、いまひとつ彼らの人間像に踏み込んでいけてないような気がするのです。この辺は、「歓びを歌にのせて」と比べると、一目瞭然。
監督のアニエスカ・ホランド自身も、もちろんベートーヴェンを敬愛してやまないそうですが、どうもそういうミョーな敬意が、物語のリアリティを薄めてしまって、ノンフィクションに思われたらどうしよう的な恐れを持ったのではと思ってしまいます。
アンナをもっと早い時期に登場させ、彼女のより細かい心理描写や成長を通して第九誕生の秘密とか、最晩年の人間ベートーヴェンに迫り、第九で締めくくったら、もっと骨太ですっきりとしたわかりやすい映画になったのではと思うのですが・・・。
やはり女性監督と私との相性の問題でしょうか、この終わりなきねちっこさみたいなのは・・・。まあ、音楽をモチーフにした軽いヒューマンドラマとしてご覧ください。
ドクター・フィールグッド
前作でのヨーロッパ・ツアーのキャンセルは、表向きには「ツアーに疲れた」というものだった。実際には、メンバーのドラッグ/アルコールへの依存具癖が
またしても悪化したのが本当の原因で、メンバー全員が、アルコール/ドラッグが原因で心身共にボロボロだったのが真相であった。ニッキー・シックスに至っては、ドラッグのヤリ過ぎで仮死状態に陥るまで問題は深刻化し、そして約1年間に渡り、バンドは沈黙を続けていたが、そのドラッグ/アルコールとキッパリ決別。心機一転、プロデューサーもトム・ワーマンから、かの天才プロデューサー、ボブ・ロックに代えて制作されたのが1989年発表の本作である。曲調は
前作の路線を踏襲しているが、ギター・サウンドや楽曲のヘヴィ・メタリックな部分が強調されたこと、そして何よりも天才プロデューサー、ボブ・ロックによる、「ビッグで奥行きの深い」ドラムのサウンドが強調されたことで、よりワイルドでド派手なロックン・ロールに仕上がった。麻薬の密売人がテーマのタイトル曲、未だにこの楽曲を「モトリー・クルーの代表曲」とファンの方々を言わしめるほどの必殺の名曲、
「キック・スタート・マイ・ハート」、「LAメタル色全開のセイム・オール・シチュエーション」、ラブ・バラード「ウィズアウト・ユー」など、アルバム全編でハイ・エナジーのロックン・ロールが炸裂する正に捨て曲ナシのモトリー・クルーの最高傑作と呼ばれる所以がこのアルバムにはちりばめられている。本作で遂にバンドは全米No.1を獲得!!!
BEST ALBUM 2001-2003 (初回限定DVD付)
クラブ系、或いはJ-RAPはうるさいだけで内容がスカスカだし、どれも似たり寄ったり、という偏見をことごとくくつがえした1枚。KTCC(KICK THE CAN CREWの事)のCDで、最初の1枚なら絶対コレです!彼らの作品に共通して言えるのは、どれもサービス精神旺盛だと言うこと。一人(3人?)よがりな曲ではありませんので、買って後悔することはないですよ。てゆうか、重ねて聴くほど味が出る。非常に残念なのは、KTCCは今は活動休止状態に入っていること。初回限定なので早めに買いましょう。ハマること保証付き!